日本にいながら語学学校は探せる

まずは海外に移住する前にできることが二つあります。

・移住先の語学学校を探す
・本屋で文法の本を買う

今やインターネットで、すでに外国で生活している日本人のブログ 、現地日本人のコミュニティーページがあり、そこで情報収集をすることもできます。
たとえばパリの場合「パリ」「生活情報」と検索すると、いくつかそういう掲示板サイトがみつかります。
そこで、安くて良い語学学校、もしくはよく知られた学校の情報を探す事が可能です。

また、語学学校を無料で紹介してくれる企業もあります。
私はニューヨークで1年間の語学学校を探したときは、留学情報雑誌に広告で掲載されていた企業に問い合わせ、「ニューヨークで一番安い学校を紹介してください」と入学手続きをしてもらいました。あとは現地の学校に言われた日に行くだけ、簡単でした。
なぜ無料で紹介してくれるかというと、企業側も紹介する事で学校からマージンをもらっているからのようです。

パリの語学学校は、パリで旅行中に出会った人たちに聞いて学校を決めました。日本人がとても多く、受付にも日本人がいる学校なので安心です。
ただ、日本人学生がたくさんいるということは、ついつい日本人同士で集まって日本語ばかり話してしまうことになる、というよくある悪いパターンに陥ります。

それはそれで楽しいのですが、もちろん語学習得は遅れます。

それを知っている人は、あえてフランスでも地方の語学学校へ行き、日本人がほとんどいない環境を選びます。
またホームステイしてフランス語を話さざるを得ない日常を仕込むのです。

数ヶ月地方で集中的に基礎を勉強してパリに来るというのはなかなか良い方法です。
もし、予算が少なめ、短期集中型で語学を習得したいという方におすすめです。

語学学校を日本から探しながらも、出発前から勉強しておくに超した事はありません。
本屋に行くと外国語の教材もぴんきり、ザ・お勉強のような本もあれば、漫画のようにイラストが多くて冗談まじりに文法を説明してくれる本もあります。
特にフランス語は女性に人気(?)だからか、おもしろ可愛らしく勉強できる風の本がたくさんあったように思います。
ざっと文法を読んでおくだけでも、いざ外国で学校に通い始めるときのスタートラインが違ってきます。

私はフランスのビザを申請する前から、一番簡単そうな文法の本を買ってざっと文法を読んでおき、フランス語のやっかいな数字の数え方を0から100まで覚えておきました。
やる気の出るときは超基礎的な練習問題もやりました。
あとはインターネットでフランスのラジオを聴いたり、NHKのフランス語講座を観たりしていました。

こうして、移住準備をすすめつつ言葉にも親しんで行くと後で楽だし、習得も早いと思います。

来週もつづいて言葉の話、そして言葉を勉強することで現地で出会いのチャンスもあるということをお話ししようと思います。

Text/中村綾花
初出:2014.02.14