非モテパリジャンと出会える場所

で、こういう非モテパリジャンたちとどこで出会えるかというと、
例えば、ジャパンエキスポというパリで年に開催される日本カルチャーのお祭りに行くと、
いかにもという非モテパリジャンたちが溢れかえっています。
ジャパンエキスポだけでなく、似たようなイベントは年間いくつもあります。

その他の出会いの場としては、フランス語と日本語の語学交換相手としての出会いです。
実際にこれがきっかけで結婚した人が多いこと、多いこと。
パリに来なくてもインターネット上で語学交流も可能ですしね。

とにかく、日本人が集まるところには非モテパリジャンたちはわんさかいるのです。
もちろん、ストーカーみたいな人や気持ち悪い人もいるので要注意ですが。

非モテ≠難あり。実は優しくて一途

非モテといっても、あくまで強気のパリジェンヌたちにはモテないというだけで、実際にお付き合いすれば、やさしくてとっても一途なようです。
日本食も喜んで食べてくれるので、先週の国際カップルならではの食の違い問題も少ないですしね。

なぜ、非モテパリジャンが良いと言えるのかというと、実際に幸せそうな日仏カップルのフランス人男性はそういうタイプが少なくとも3分の1を越える確立でいるからなんです。
彼らは日本という国、カルチャーに理解があって、IT系の仕事はそうそう食いっぱぐれることもない。
(だからって、旦那に頼りっきりはNGです)
それに女性の口説き方も知らないだろうから、浮気される心配もない。

なので、こちらから日本人女性らしい優しさでお近づきになれば、案外簡単に成就するみたいなのですよ。
パリにはこういう非モテパリジャンが年々増えているようだし、一方日本では結婚したいけど相手がいないと嘆く女性も多いし、(しかも、パリジャンにとって恋する年齢に制限が無いのもポイント)結構、非モテパリジャンは狙い目なのです。

とはいえ、お相手は男性であり、かつ育った環境も待ったく違う外国人となると、お互い本当に分かりあえることなんて本当に少ないのも確かです。
私もフランス人の旦那さんにザ・日本節の『寅さん』のよさや、納豆のおいしさを分かってもらえずに寂しく思うこともあります。
それでも、一生一緒に生きて生きたいと思えるパートナーであることも確かです。
いろいろと覚悟した上で、非モテパリジャンと結婚なら全然悪くないと思いますよ。本当に。

Text/中村綾花

初出:2013.09.05