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「ときめいた人生を生きることが目的」田中美津さんに聞くこれまでとこれからの恋愛

映画 『この星は、私の星じゃない』の公開を記念しおこなった、主役の田中美津さんと吉峯美和監督へのインタビュー。
前編では映画製作の経緯やウーマン・リブ運動をおこなった背景、自分らしい生き方をつらぬく方法について伺いました。
後編では、田中美津さんご自身のこれまでの恋愛についてや、現代を生きる若い女性が恋愛を楽しむ秘訣をお聞きしていきます!

結婚を目的にしない、楽しく人生を彩る恋

田中美津さん画像

――「私」ではなく「女」を生きることに耐えられない、と思ったきっかけには、男性とのお付き合いや恋愛が影響していますか?

田中美津さん(以下、田中)

男たちといい関係になろうとあれこれした努力の割には、手に入るものが少なすぎた…(笑)
シビアに見れば結婚って、「妻」という役割演技をやり続けるということでしょ?世間様からどう見られるか、夫の兄弟からどうみられるか、会社の人からどうみられるかエトセトラ、いつもいつも他人の目を気にして、そういう人たちが「こういうのが女だ」と思ってる、それに似せて生きなきゃならない。周りの女たちもみんなそんな風で、「あ、ヤダ、こんな人生」と思っても、どうしたらいいかわからなくて……。

こういう悩みって、今の女の人たちも一緒じゃない?

――そうですね、ほとんど同じです。

田中

明治や大正だと、恋愛すること自体が自己解放につながった。だけど私たちだと、恋愛すること自体は当たり前だし、そこで手に入るものが問題(笑)
男からいい女と見られたところで、それって「私」を生きることにならないんだってことに、女たちは気が付いてるけど、男たちはいまだ会社から認められるとか、上役から認められないと、自分をいい男に思えない。

吉峯美和監督(以下、吉峯)

そうやって気づかない男たちの妻になるわけだから。そうすると、妻になることは幸せになることとはズレちゃう。

田中

女らしく生きることと自分を生きることはイコールじゃないと、気づいてしまった今のほうが、結婚はつらくなってると思いますね。

――そうかもしれません…すごく好きな人ができた時ですら、相手が男性的な古い考え方だったら、その人に好かれたい気持ちと自分らしく生きたい気持ちが相反してしまったり……折り合いのつけ方ってどうしたらいいんでしょう。

田中

ナントカ折り合いをつけようと頑張った果てに、自分を生きることをどうしても諦められなかったら、男を捨てるしかないのよね。

一同:(笑)

田中

共に人生を歩む対象としてじゃなくて、自分の人生を彩る楽しい対象として、男を考えるしかないわね。

――そのほうがうまくいきそうですね。田中さんご自身は、恋愛を楽しんでいましたか?

田中

恋愛してるときは、そりゃ楽しいですよ。
でも…すごくその人が好きになって、ときめいて、会うだけでうれしくて、っていう時期って、そんなには長くないのよね。

吉峯

残念ながらそうですね。これまで、一緒に住みたいと思った人はいないんですか?

田中

うーん……ときめいてるときは、いつも一緒にいたいっていう感じで、それは一緒に住みたいっていうこととイコールなのかもしれないけど。いつも一緒だと、別れも早くなるし(笑)
大体男を自分から捨てるほうなのね。好きなものを口に入れた時はおいしくても、でもず~っと噛んでると味がなくなるじゃない(笑)恋愛もそれに似ていて。味がしなくなったらけっこう別れられる人なのよね。
子どもの父親なんかも、私が日本に帰ってきてから、なんと9年後にメキシコから追っかけてきたんですよ。

――ええー!すごい…

田中

でもその時はすっかりとどうでもよくなってましたから。泊まれるところは世話してあげたけど、それ以上の関係を持たないで、1年後に彼はスゴスゴ帰っていきました。そういう時可哀そうとか思わない人なんですよね、私。だって彼がやりたくて、やったことだから。1年間バイトしていいカメラ買って帰ったし。あ、カメラマンだったのね、息子の父親は。

恋愛状態が一段落すると、一緒に暮らしたほうが楽しいかな?それとも一人で暮らしたほうがいいかな?って気持ちとお財布の両方で考えてしまう。
私好きじゃないのよね、フィフティーフィフティーじゃない関係って。よく男を養ってる人いるけど、ああいうの私にはわからない。