あなたの感情は、あなただけのもの
とはいえ、このまま接していてもつらい気持ちが解消されるわけではないんですよね。
もしわたしがあなたの立場なら、気持ちが落ち着くまで彼とは会わないようにすると思います。
「よし、友達として好きだってはっきりした! だから彼の一番の友達になれるように頑張ろう!」「これはもはや推しへの感情だってことに気づいた……そっと見守り続けるぞ……!」「やっぱり大好きだけれど、彼の今の幸せを壊したいわけじゃないから、自分の気持ちには蓋をしよう」「彼を困らせるだけだから気持ちを伝えることはないけれど、気が済むまで心の中で想い続けよう」「ええい! 奥さんと別れてほしい! わたしのほうが彼を幸せにできるに決まってる!」といった風に、距離を取って冷静になることで、自分今後どうしたいかが見えてくるはずですから。
相談文からは、恋愛感情として彼のことが好きだということ、恋愛感情だからこそ好きだと伝えられないという思いがどうしても透けて見えます。そして、自分の感情にどうにか理由をつけて無理矢理コントロールしていると感じ取れました。でも、あなたの感情はあなただけのもので、それを踏まえてどうするかを決められるのはあなたしかいません。
これは突き放しているわけではなく、まぎれもない事実なのです。
だからこそ、感情をカテゴリ分けしたり、恋愛感情の定義という大きなものに目を向けるより先に、自分の本心はどこにあるのか、彼とどんな関係を築いていきたいか、そのために自分はどういう行動を取ったらいいのかなど、具体的なことを深く想像することのほうが大事ではないでしょうか。
彼の力になりたいと思っていること、彼の幸せを願っていることはとても素敵ですが、だからといって自分自身の本心に耳を傾けなくていいわけではありませんから。
Text/ものすごい愛
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