「直感」の根拠とは?

「直感」と聞くと、つい非科学的で怪しげなイメージも付きまといますが、とんでもない! 実は明確な根拠があっての直感なのです。その根拠とは、過去の記憶。メモリーってやつですな。

ガキンチョの頃から今日に至るまで、積み重ねてきた莫大な記憶データによって、「この系統の男性は私に合う!」「この系統の男性に関わるとろくでもない!」など、経験値による傾向が一瞬で浮かぶ……これぞ直感の正体です。

なので「何となく……」というテキトーなひと言には、実は過去の記憶が凝縮されていることになります。何となく上手くいきそうな気がする相手の雰囲気やちょっとした仕草が、過去に上手くいった男性たちと似ていたのでしょう。その、過去の記憶がいちいち登場しないだけなのです、直感とは。だから、明確な根拠がないように思われがちなだけなのです。でもホントはあるのです、直感には明確な根拠が! 

直感に逆らうのはもったいない

過去の記憶という明確な根拠があるのですから、直感に逆らうのは非常にもったいない! むしろ直感は、ジャンジャン活かすべきなのでしょう。なぜなら時間は無限ではなく有限だから。

例えば「30歳までに結婚したい」など、それこそ明確な人生設計がある場合! 今が28歳であるならば、残された時間はあと2年ってことになります。出会って、両想いになり、楽しくお付き合いし、将来を見据える……2年間でクリアすべきミッションはてんこ盛りです。なので、「付き合ってみたけど、やっぱり違った」という時間を費やしているヒマは1分1秒たりともございません。

それからマッチングアプリ! せっかくのアフター5や休日を使って会いに行った相手がビミョーだったりすると、時間も電車賃ももったいないですよね。だからこそ、会うまでのコミュニケーションで、「もしかしたら違うかも」と直感が作動したら、やめとくべきなのでしょう。大丈夫ですよ、その人物を見送ったとしても、また直ぐに次なる候補者が登場します。それがマッチングアプリというものですから。

なお、直感は恋愛以外にも有効です。転職活動での会社選びや、引っ越しの物件探しなど、直感はありとあらゆる分野で役立ちます。なぜなら直感には、過去の記憶という明確な根拠があるのですから。

Text/菊池美佳子