ここもそこも全部現場

さて、次に現場主義の’現場’とは…? いったいどこのことを指すのかについてです。結論から言うと、全てです。皮膚科も美容院もよく行くコンビニも現場に該当します。合コンをはじめとした、最初から出会いを目的とした場ももちろん現場に含まれますが、’現場’の指し示す範囲がお膳立てされた場所だけに留まっているうちは、どうせ2秒後に出会いがないと嘆き始めるから注意な。そのレベルはまだまだ出会い赤ちゃんです。

全ての目的地、および通過地点が現場であると考えると、一気に世界は広がる。そういえばあそこのセブンの店員さんいいな…とか、ちょっと整体行く頻度増やそうかな…から始まって、え待って? 冷静に見るとアタシの美容師結構良くない? って発見が生まれたり、てかこの街お洒落な人ばっか住んでない? 出会い村か? 契約更新だわ〜ってテンション上がったり。目に映る全ての人をエロい目で見るのはやりすぎだから注意だけど、現場主義として世界を見張る毎日は刺激的なはずだ。きっと生活にハリが出始める。

大切なのはこのハリで、実際にセブンの店員に連絡先を聞くとかナンパをぶちかますっていうことじゃない。「あそこに気になる人いる」っていう状態をどれだけ作れるか。生活スゴロクの中にいくつハートマスを設定できるかで、スゴロク自体の楽しさが変わってくる。そして、楽しい人は「出会いがないンゴ〜」とは言わないし、言わない人の方が多分モテる。世界に対して積極的に生きている人の方が輝いて見えるから。

現場主義ネキ・マブギャルが私に教えてくれたのは、私自身の視野の狭さだった。

「お前の世界が狭いのは、お前の瞼が落ちてるからだ」はい、そうです。

「出会いがないと嘆くのは、口元まで運ばれた食べ物しか食せなくて泣く赤ちゃんと同じだ」はい、その通りです。
「じゃあ、お前はどうする?」私は、大人ですから、自分で食べ物を買いに行き、調理し、食します。それと同じように、自分で街に出て、人を見つめ、ここだと感じたら動きます。
そう…それが現場主義ってもんよ…出会い赤ちゃんはそろそろやめて、二足歩行で出会いに出かけましょう。

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