はやく自立したかった。でもその条件をクリアしても、思っていたのと違った

「男性と肩を並べて歩ける自立した女 」になりたい

by engin akyurt

私、ずっと自立したかったんですよね。

その理由はさまざまですが、私って全然恋愛に向いていないんだろうなーとか、そしたら結婚も無理だろうなーとか、そもそも人に何かお願いしたり頼ったりするのも苦手だしなーとか思っていて。それに専業主婦で子どもが3人いたわたしの母親がいくら父親からひどいことをされても、金銭的な理由や世間体を理由になかなか離婚できなかった姿を見ていて絶対嫌だなーと。

せっかく大学を卒業したんだからそれなりの仕事に就いてそこそこに働きたいなーという気持ちもあるし、できるだけかっこいい女でいたかったりもする。それがハリボテでもいいけど、自分の思うかっこいい人間に少しでも近づきたい。だから、私はずっと自立したかった。

「自立している」ってどういうことなんだろう。私にとっての条件は、男性と同じステージでいつでも戦えることだった。男性と肩を並べて歩けるようになれば何かが変わるんじゃないか。一人の人間として認められれば、私はもっと生きやすくなるんじゃないか。

性別を気にせず、女として見られることもなく、対等な一個人として接してもらいたい――私だけが感じていることかもしれないが、女性扱いを受けるよりも人間扱いをされるほうが難しいんじゃないかと思うことがある――自分の性別に対して多少うんざりしている面がより気持ちを加速させたのかもしれない。ここ5年くらいを振り返ってみると、同じことをずっと考えていた気がする。

けれど、何も変わらなかった。自分の努力や周囲の人からの協力、運なども合わさって、私が思い描く「男性と肩を並べて歩ける自立した女」に近づけたような気がするけれど、そこに大きな意味はなかったなのかもしれない。

向かうべきもの、目標だったもの、達成した瞬間に無意味だったことに気づいてしまった。私はもう若くはない。いまさらその事実に直面してしまって、少し辛い。おまけに今は仕事もなかなかうまくいっておらず、自分に対して自信をなくしている。些細な出来事すらも私のすべてを否定しているような、何もかもが失敗してしまうような気がする。

前後の連載記事