初対面で「あ〜こういうタイプね」とか思うのマジでやめたくない?/長井短

もうすっかり冬! みんなちゃんと厚着してる〜? 私は家にあるヒートテックがほぼ偽物のヒートテックなので寒いです。ヒートテックは是非本物を買ってくださいね。もうすぐ年末になるわけだけど、年末ってどうして毎回あんなに忙しいんだろう。もう年末27回目なのに、きっと今年も例年通りバタバタに飲み込まれて精神が荒むんだろうと思うと気が滅入る。って、ここまで結果が見えてるなら、何かしら対策も立てられるのでは…? ってことで、今回は自分への戒めとしてコラムを書かせていただきます! 忙しくなるとどうしても「相手をきちんと見る」って言うことが疎かになって、無意識にレッテルを貼っちゃうけど、それ絶対良くないから。「人を見た目で判断しない」という誓いです。

他人を勝手にフォルダ分け

忙しい時って、物凄い速度で沢山の人と出会う。今日も初めまして、明日も初めまして、明後日も来週も初めましてで、正直一回会っただけじゃ全然覚えられない。だけどせっかく一緒に仕事をするんだから、覚えたいという気持ちは勿論あって、いやでも名前と顔を覚えるのはすごく難しくて、それならせめて、この人がどんな人なのかはきちんと見つめようと努める。

精神的にも肉体的にも余裕がある時は、相手の言葉を聞いて、想像してっていうことを丁寧にやれている…っていうか少なくともその努力をできている。しかし!! 余裕がない時にはもうその努力も全然できないの〜! 「余裕がない」とかいう超身勝手な理由を盾に、人を人としてきちんと認識することを諦めちゃうのだ。最悪だ〜書いてて引くわ〜〜でもそれも人間。具体的に私がどんなクソ人間になるかを紹介します。

例えば、ちょっと声が小さくて細身で猫背気味、オーバーサイズの品のいい白シャツを着た男性が目の前に現れた時、その人がどんな人なのかなんて全然知らないのに「あ〜はいはい、暮らしを丁寧にね」と思う。「一杯800円の喫茶店とかで作業してんだろうな」って勝手に想像して、私は一杯300円のチェーン店で作業してるんだよな、いいよなお前は生活に余裕があって、とかって爪を噛み始める。

喧嘩なんて一つも売られていないのに、勝手に「生活の質の格差」を見せつけられた気がして「いや、私は氷結で生きてるんで」みたいな「私の方が金がないけど、だからこそ私の方がリアルだし」心の中で、リアルさでマウントを取ろうとする。クソかよ。

明るくてお喋りで、脛までの長さのタイトスカートを履いている女性を見ると「笑顔が一番大切って思ってるんだろうな」と思い込む。人間関係で一番大切なのは明るさと笑顔だと信じてる女の人だ〜ヤダ〜怖い〜。私に対しても快活であることを強要していると勝手に感じて、身体が強張る。笑顔なんてクソだと思いながら帰宅する。