「20代はがむしゃらに働くべき」とはいうけど、そんな働き方しなかったわたしは?/あたそ

わたしの正しい生き方、教えてほしい

by Thought Catalog

先日、Twitterのタイムラインをぼーっと眺めていたら、「20代のうちはがむしゃらに働いた方がいい。30代でその経験が絶対に活きてくるから。自分は20代のうちで死ぬほど働いて間違いではなかったと今実感している」というようなツイートを見かけて、少しショックを受けてしまった。

なぜなら、私が仕事をがむしゃらに、かつ死ぬほど働いた経験がなかったからだ。過去もそうだが、未来もたぶんそうだ。私の不安がかすかに迫ってくるのがわかる……。

将来への不安というのは、すぐそばに潜んでいる。それは私も例外ではなく、今後の仕事のキャリアもどうしていいのか、はっきりとした自信が持てない。結婚も出産も向いていなさそうだから、ひとりで生きていけるだけのスキルを身につけなければいけないのはなんとなく理解できる。でも、どうやって? 何をすればいい? 本当に今の仕事は正しいのだろうか。今後の私にとって、意味のあることなのだろうか。

あれ、もしかしたら、いまの働き方は昇給や昇格などを含め年齢に見合っていないのかもしれない。好きなことはできるが生活に決して余裕はない雰囲気のまま年齢を重ねていくのかもしれない。ずっとこんな感じで、余裕のある働き方なんて無理なのかも、と。

いや、でも違う仕事をしていたとしてもこのスタンスが変わるとは思えない。私は人に強要されるのも、時間や場所に束縛されるのも好きではない。もしノルマを与えられていたら、たぶん趣味も思いっきり楽しめないと思うし……。そもそも、がむしゃらに働くってなんだ? 残業や休日出勤しまくるってこと? 休日も仕事に関係のある勉強をするとか? でも、それって今の働き方に合ってないのでは? と、色々な考えが頭を駆け巡る。

漠然と不安だ、将来が。誰か私の正しい生き方を教えてくれたらいいのに。与えられた仕事はたまにサボったり文句を言ったりしつつも、自分なりにちゃんとやる。失敗もするし人に迷惑をかけたりするけど、なんとか続けることができている。でも、天職だとも、自分に向いている仕事だともまったく思えない。会社に勤めてからもう何年も経っているのに、いつも抱いている不安は変わらない。

では、がむしゃらにも死ぬほどにも仕事をしなかった私の時間や労力はというと、ほかのことに注がれていたことになる。たとえば、こうやって文章を書いたり、映画を見まくったり、無茶な日程で海外旅行を楽しんだり。そういう日々に後悔はまったくなくて、すべて肯定すべき私の構成要素になっている。そりゃ、今考えれば無駄な時間もやらなくてよかったこともたくさんあるけれど、それも今の私を作っているのだと思えば、否定なんてできない。