避妊リング「ミレーナ」を入れた。人生がネクストステージに上がった気がした

若い頃、特に10代は今よりもずっと生理が重く、ほぼ毎月のように寝込んでいました。あるとき、あまりの痛みに起き上がれずに、学校を休んで「痛い~! 痛い~! あー、もうなんでこんなに痛いの!」とベッドの中でブチ切れていたところ、母がこう言ったのです。「生理なんて、誰だって痛いものなのよ。仕方ないんだから我慢しなさい」。

生理には出血+腹痛がセット。だから母の言う通り、仕方ない。ずっとそう思っていましたが、その認識が誤っていたことに気が付いたのは、数年前、月経に伴った下腹部・腰痛の痛みを始めとするさまざまな身体の不調に“月経困難症という名前がついていると知ったときでした。「生理なんて、誰だって痛むもの。仕方ないんだから我慢しなさい」という母の言葉は間違っていたし、数十年前にベッドの上でブチ切れていたわたしは正しかった!

その後、仕方ないと思って四半世紀以上、耐え続けてきた痛みから初めて解放されたのは、妊娠したときのことでした。妊娠中はもとより、産後もしばらくは生理が止まります。その快適さといったら。再び生理が再開したときには、「こんなに早く戻ってこなくてもよかったのに」と心底がっかりしました。生理にわずらされない日々というものが、存在することを知ってしまったことで、それを欲するようになってしまったのです。