クリニックで診察してもらうと…

そういう経緯もあり、生理痛や経血量が軽減するという避妊リング『ミレーナ52mg』を入れるという選択は、わたしにとって願ったり叶ったりのものでしたが、問題は、果たして月経困難症という診断を下してもらえるのかどうかです。

わたしが予約をしたクリニックは、ミレーナを避妊目的で入れた場合には自由診療となってすべて自費、月経困難症と診断された場合には保険診療されるということでした。目的は避妊ではなく生理の軽減なのだから、保険対応してほしい。けれども、果たしてどれくらいの困難を抱えていれば月経困難症となるのか。確かに若い頃は寝込むほどだったけど、最近は痛み止めを飲めば仕事もできるし、周囲を見回す限り、わたしよりも生理が重そうな女性も多くいます。わたしごときが月経困難症と診断されていいものなのか……。

不安を抱えながら婦人科の初診予約当日を迎え、医師の診察を受けたところ、なんと無事(?)に月経困難症という診断を下され、1万円とちょっとで装着することができるということでした。やっぱり、数十年前にベッドの上でブチ切れていたわたしは正しかった!!!

ミレーナを挿入するのは、生理が始まって4日から遅くとも10日後くらいまでがいいといわれ、実際に挿入したのはそれから二週間後のことでしたが、帰り道のなんと清々しかったこと。もちろん生理がまったくなくなるわけではないけれど、生理のつらい症状が軽減すると思うと、ひたすらに気分が明るい上に、自分の身体が抱えているトラブルに対して「仕方ない」で諦めずに、きちんと対処できた満足感も溢れてくる。

ついでに「あ、これからナマで中出しし放題じゃん!」と思うと、人生がネクストステージに上がった感じもします。いったいどんな具合なのか、次の生理が来るのが待ち遠しくて、いまは仕方ありません。

Text/大泉りか