自宅にお酒がある独身女子の3割が焼酎を所有!/ジェーン・スー×雨宮まみ

結婚したり、家族が増えてはじめて意識する「マイホーム」。ところが今、女性が自分のために家を購入する“モチイエ女子”が増加しているとのこと。そんな「住」に興味をもつ女性たちに向けたwebサイト「モチイエ女子web」が、作詞家・コラムニストでラジオパーソナリティーも務めるジェーン・スーさんと、フリーライターの雨宮まみさんをゲストに迎えて、女性とマイホームに関する本音を語るトークイベントをおこないました。今回は、トークショーの前に行われた、客席参加型のイベントのレポをお送りします!

おひとりさま ジェーン・スー 雨宮まみ マイホーム モチイエ女子 ジェーン・スーさん(左)と雨宮まみさん(右)

おひとりさまの生活実態

おひとりさまの自宅での過ごしかたを調査している「女子イエナカ研究所」というコンテンツの結果報告から始まった客席参加編。「自宅にお酒があるモチイエ女子のうち3割が焼酎ボトルを所有している」、「賞味期限の切れた納豆でも10日過ぎくらいなら食べられる」など、赤裸々な結果が次々に飛び出します。

自宅は社会性と断絶された、素に戻れる場所

おひとりさま ジェーン・スー 雨宮まみ マイホーム モチイエ女子 ジェーン・スーさん

「40歳を過ぎてようやく納豆が食べられるようになった」というスーさんですが「納豆はもともと腐っているから、10日くらい過ぎていても大丈夫」と、結果を支持。雨宮さんも「一週間くらいなら食べますね」と、たいして驚く様子もないふたり。
そこで、おふたりと来場者に即席アンケートをおこない、会場の女性達の生活実態をあぶりだすことに。

アンケートにはおふたりも参加。

まずは下着の洗いかたやコンビニの利用頻度など、丁寧な暮らしをしているかの調査から。
ブラジャーの洗いかたでは「ネットに入れて洗濯機の通常モードで洗う」が半数以上を占める中、「洗わない・持っていない」と答えた人が1.2%存在。「ノーブラ派?」「貴族のように使い捨てなのかも!」と、軽快なトークで会場の笑いを誘います。

コンビニやスーパーで買ったお総菜の食べかたでは半数以上が「パックからそのまま食べる」とのことでしたが、「プラごみが増えると心がすさみますよね」とスーさん。後々ゴミをみて後悔する日常を吐露していました。

おひとりさま ジェーン・スー 雨宮まみ マイホーム モチイエ女子 雨宮まみさん

続いて水回りの質問では「洗面所に落ちている毛の嫌悪感」についての話題となり、「腰より下の脱毛って『毛がなければ落ちないんだ』って気づいたときにアリかなって思いました」と雨宮さん。「毛はないに限りますね」とスーさんも応戦し、“家をきれいに保つために脱毛する”という斬新な視点を披露。
とはいえ、「背筋を凍らせながら『すみません』っていうほど、丁寧とはほど遠い暮らしぶりです。憧れはあっても、できないですね」とスーさん。雨宮さんも「何度かやっていて、いいところは享受したいと思いますが、自分が丁寧な暮らしを続ける労力はちょっと……」とのことでした。

おひとりさま ジェーン・スー 雨宮まみ マイホーム モチイエ女子 会場に語り掛けながら、息ぴったりのトークがさく裂

このほか、「家での好きな過ごしかた」、「ひとり暮らしか誰かと住むのはどちらがいいか」、「自宅がどのくらい好きか」など、ライフスタイル観の本音に迫る質問が続きました。

なお、“理想とする他人との生活スタイル”に関して、「同じマンションの別の部屋とか、ひとりのスペースを確保しながら程よい距離感を保って住むのが理想的」と答えたスーさん。雨宮さんも大きくうなずき、“野生動物の距離感”と称した必要な空間距離を保つためには「広いリビングやプライベートルームが必要不可欠」とのこと。スーさんも檻の狭さでハゲたゴリラの話を例にとり、「ゴリラも人間も同じです」と、会場はどんどん盛りあがりをみせていきます。

個性が光る“自宅で過ごす好きな時間”

おひとりさま ジェーン・スー 雨宮まみ マイホーム モチイエ女子 次から次へと書き込んでいきます

女性の隠れたライフスタイル観が見えてきたところで、「自宅で過ごす好きな時間」を考えるグループワークに移ります。
各テーブルに用意された付箋へ“どこで何をするのが好きか”をできるだけ細かく各自が記入。思いつく限り、たくさん“好きな時間”を挙げていきます。

おひとりさま ジェーン・スー 雨宮まみ マイホーム モチイエ女子 個性的で魅力的な意見がいっぱい!

次に、“リビング”や“お風呂”、”寝室“などマス分けされた表の該当する場所に、それぞれが書いた付箋を貼りつけていきます。例えば「ベッドで寝転んで本を読む」であれば、「寝室」に貼るといった感じ。
ひとテーブルは7人ほど。それぞれの“自宅で過ごす好きな時間”で、表はどんどん埋まっていきます。

おひとりさま ジェーン・スー 雨宮まみ マイホーム モチイエ女子 すっかり打ち解けて和気あいあいとディスカッション

全員が貼り終わったらグループ内でディスカッションし、1つだけ、代表意見を選びます。
「休日の昼風呂でビールを飲む」、「ごとくの掃除や浴室のカビ取り」、「ベッドでネコに起こされる」など個性的な時間がたくさん挙がり、ひとつを選ぶのは難しい!そんな思いから生まれる会話でよそよそしかった会場の空気は一気に和み、あちらこちらから話し声と笑い声が聞こえてきます。

「ステキでいいな、なのか、自堕落的でいい! なのか、どちらの観点で選ばれるか気になりますね」というスーさんと雨宮さんが見守る中、各グループで選ばれた意見を発表してもらいます。
多数決や話し合いなどでそれぞれに選ばれた“自宅で過ごす好きな時間”は、「ベッドで白ネコと添い寝」、「ベランダで家庭菜園の生育を見守る」、「好きなバスソルトを入れてひたすら湯船につかる」など、幸せそうな光景が目に浮かぶ優雅で丁寧な生活を思わせるものから、「女性アイドルのライブDVDを流しながら断捨離」、「ソファで昼寝」といったものまでバラエティー豊かな意見が出揃いました。「土曜日にスーさんのラジオを聴きながらビールを飲む」と、壇上のスーさんも思わず立ち上がるほどの模範解答もありましたよ(笑)。
どれも発表されるたびにあちらこちらから「あ~」や「わかる~」など同意する声が聞こえてきました。

すっかり打ち解けた空気の中、第一部は終了。アンケートやグループワークの結果をもとにしたスーさんと雨宮さんのトークが楽しめる第二部へと続きました。

Text/千葉こころ

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住まいに興味がある方はぜひのぞいてみてくださいね。

※2015年11月18日に「SOLO」で掲載しました