私の耕す畑

「信じた畑をひたすら耕せ」
昔、私はこの言葉に深い感銘を受けた。

それは耕すべき私の畑がハッキリと決まっていたからではなく、目指していないものに一々絶望しなくなったからだ。

ダーツが下手でも「私の畑じゃないもーん」。
ボーリングで負けても「私の畑じゃないしー」。
ファッションに疎くても「畑が違うもんねー」。
と、切り捨てられるようになった(笑)。

「私には何もない」思考を一刻も早く抜け出せば、いちいちダイレクトに落ち込むこともない。

目指していないものに擦り減らす精神力を、どうせなら望んだ己の畑を耕す力に充ててみてはどうだろうか?
自分の才能を探そうとして遠回りするよりも、心がワクワクする対象に向かって踏み出してみてはどうだろうか?

もしあなたがいま“羨ましいスパイラル”に嵌っているなら、心が叫ぶ「こうなりたい」に耳を傾けてみよう。その声に気づいた時こそ、望む力を発動するチャンス。
そこら中に転がるきっかけを素通りして歩くのはもう辞めよう。

気が付けば、自らが誰かにとっての「憧れ」になっていた!
そんな「夢」のある話し、素敵じゃないですか?

Text/椿