先が見えても見えなくても不安な私たち/はあちゅうの女の本音

先が見えても見えなくても不安な私たち

はあちゅう 恋愛 コラム Yuliya Libkina

 人間というのは、先が分からなければ不安になるくせに、
先が見えたら退屈してしまう我儘な生き物ですね。

 就職活動がうまくいかない時は
「とにかく行く会社が決まりさえすればいい。
私の人生、先が見えなすぎて不安!!!」

と泣いていたのに
大企業に入った瞬間
「この先の人生は、この毎日の繰り返しか。
先が見えてて、つまらない」

とブルーになり、
「お前は一体どうしたいんだ」状態。

 こういう矛盾した気持ちを同時に持つことって
恋愛においては特に多いかもしれません。

 大好きになってくれないから大嫌いになったり、
1つがダメになったら全部ダメな気持ちになったり、
想いが大きいほど傷つきたくなくて、相手に
わざと嫌われるような行動をとってしまったり。

 私の場合は恋の始まりにいるにも関わらず、
終わりを考えながら
付き合っている
という矛盾が多々。

 大好きの絶頂にいても、
先過ぎる旅行の予定をいれる時は
「この人とその時まで持つかな?」と
不安になるし、

ケンカの時には、
「全然許してないけど、
まぁこいつとは結婚するわけじゃないからいっか」
という心のおさめ方をしてるし、

高いものをもらってしまった時は
「うわー、
嬉しいけど、なんか別れづらくなった…」
と思ってしまうことは否めない。

 会社を興した友達が、事業を始めたばかりなのに
「失敗して借金だらけになったらどうしよう」
と言っていたので
「始める時から、終わる時のこと考えてどうすんの!」と
笑い飛ばしたのですが、
恋愛においては、私も同じことをしているのです。

 純粋に相手と一生を共にする前提で
付き合ったことはほぼなくて、
どこかでやっぱり、別れることを考えてしまうのは、
私の中でそれがセーフティネットになっているからだと思います。
別れの時が来たときに
「やっぱりね」と思えたら、
自分が傷つかなくてすむからです。