仕事は一番信頼できる貯金みたいなもの/おひとりさまインタビュー(3)

 はあちゅうさんに結婚観をお伺いするインタビュー第三回です。 大変話題になった第一回:結婚のデメリットは山盛り!?はあちゅうのおひとりさま結婚論
第二回:結婚しようがシングルだろうがはあちゅうでも人生には飽きるもあわせてどうぞ。

仕事は一番信頼できる貯金みたいなもの

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―例えば、30歳の女性がもしかしてこのまま1人なのかな、と思った時って、まず仕事が重要項目だと思うんです。ただ、全員がしっかりと目標を持って仕事に取り組んできたかというとそうでもなくて。そういう人たちは、どういう風に仕事と向き合っていくべきだと思いますか?

はあちゅう

仕事は一番信頼できる貯金みたいなものだと思っています。今はお金も気づいたら目減りしていったり、株で損したりしますが、仕事の実績は絶対に自分についてまわるし、無くなったりしないです。おひとりさまで生きていくならなおさら仕事は貯金と思ったほうがいいと思います。もし、結果的に結婚をしたり、パートナーを得たとしても、お互いの仕事の実績を持ち寄って一緒に資産を作っていくと思うので、実績があるに越したことはないですよね。

―はあちゅうさんは仕事を始めて、どの辺りから実績が貯金になると思ったんですか?

はあちゅう

去年の8月にフリーランスになった時から、会社の実績が私の実績ではないので、個人の実績をつけていかないとな、と強く思ったんです。今、どんどん会社が潰れていく中で「あなたは何をしてきた人ですか?」と個人に問われる場は、SNS含めこれからも増えていくので。

―今、会社に勤めている女子で強く個人を意識している人はやはり中々少ないでしょうね。

はあちゅう

会社にいる人ほど、その会社で何をやっていて、どういうことができる人間かを示したほうがいいですよ。

見えない努力を地道にやることで実績をつくる

―女性が仕事でアピールするのって、どんな形が一番いいのでしょうか?

はあちゅう

実は、私はアピールがすごく苦手なので、アピールしなくても周りが勝手に気づいてくれるまで仕事の貯金を積み上げようと思っています。お金持ちの人って自分でお金持ちと言わなくてもわかりますよね。なので「アイツ絶対金持ちだろ」と思われるまで行くのが目標です。実績はつけばつくほど説明がついていって、本にも書いたんですが、自己紹介がいらない人になりたいんですよ。
ユニクロの柳井さんやソフトバンクの孫さんに「何やっている人ですか?自己アピールしてください」とはならないですよね。

―さまざまなお仕事を手掛ける一方で、トレンダーズにいらした時も、ご自身で動画に出演されていましたよね。

はあちゅう

動画に関しては、キャスティングとスカウトの仕事をしていたのに、自分がやっていてもいないのに、動画いいですよ、というのに嫌な気持ちがあって。これ自分でも編集できるようになったらすごく仕事しやすいだろうなと思ったんです。私は結構Twitterのフォロワーもいる方なのに再生回数がなかなか上がらなかったんですよ。だったらいちから素人を育てるというのはかなりの個性が必要になることがわかるし、そういうバランス感覚を持っておくためにやっていました。

―やはり一度全部自分が当事者になってやってみるのは大切なんですね。

はあちゅう

そうですね。美容サイトの担当をしたときはレーザーで自分のシミを取ったりしていましたね。実際に通って「ここのクリニックは清潔だ」とか。それはトレンダーズのスタッフは、みんなちゃんとやっていました。信頼できない先生を掲載すれば、事故が起こることもあるので。実績を積むというのも、急激に何かを成し遂げるというより、そういう見えない努力を地道にやるのがいいんじゃないかなと思います。

Text/SOLO編集部

※2015年5月20日に「SOLO」で掲載しました