「最近面白いことありました?」に答えられることも、コミュ力向上につながると思った話

人によっては「無茶ぶりやめてよ」と思ってしまうかもしれないこの質問。人と話す際のスキルや心持ち、会話の質について、鴻上尚史さんの『コミュニケィションのレッスン』にたくさんのヒントがありました。

「最近面白いことあった?」に答えられるか

本を読んで面白い話題を見つける女性の画像

 友人に、顔を合わせるたびに「最近何か面白いことありました?」と、聞いてくる子がいる。2週間おきくらいにたずねられるので、そんなに刺激的な日々を送っているわけではない私は返答に詰まることもあるのだが、なんだかんだ、毎回「今はこういうことに興味があって」「最近こういうことを考えてて」などと答えている。そして同じ質問を友人に返すと、彼女もまた少し返答に詰まりつつも、「最近こういう本を読んでて」などと話してくれ、あとは勝手に会話が転がっていく。

 「最近何か面白いことありました?」から会話が始まりそのまま転がることは、私はけっこう普通のことだと思っていた。
生きていたら、どんなに変わり映えしない日々でも、気になること、引っかかること、考えたくなること、そういうことの芽は無数に落ちている。そういう、日々を過ごす中で拾った「芽」を交換しあって、お互いの中で育てていくことが「会話」だと私は思っていた――思っていたのだが!

 この「最近何か面白いことありました?」の質問に上手く……いや上手くなくてもいい、まったく答えられない人もいるのだと、私は最近学んでしまった。
あまり人を年齢や性別で判断してはいけないけど、こういう人はオッサンに多い。質問をしても、「いや、別に」とだけ答えたまま、どこへも話が進まない。

 もちろん、それがいけないというわけではない。というか、どちらかというと「最近何か面白いことありました?」は「なんか面白いことやってよ」級の無茶振りであり、これをきっかけに会話が転がり出す私と友人のほうが、希少種なのかもしれない。