目覚めよ本能。「自意識過剰」を手放せば、心の重荷がちょっと減る

究極のミニマリスト・稲垣えみ子著『寂しい生活』を読んで、チェコ好きさんが感じた「自分を手放す」ことの必要性。

目覚めよ、本能

光の射す方へ向かって歩く女性の写真by Kyle Broad

「断捨離」や「ミニマリスト」といった言葉、正直にいうと登場当初は、ブームが続くのも数年間でその後はすっかり忘れ去られるものと思っていました。しかし意外にも(?)しぶとく残り続け、今日もいろいろな人がいろいろな指南をしてくれています。

 未だに多くの人が、部屋にある不用品の整理やお掃除に夢中になっているようだし、私も20代半ばくらいにクローゼットの洋服をガサッと整理してからは、あまり家に不用なものを溜め込まないよう心がけるようになりました。

 そんな中、「断捨離」「ミニマリスト」のさらに上を行く強者、元朝日新聞記者で、アフロヘアーが特徴の稲垣えみ子さんから見る景色はどんなものだろうと思い、『寂しい生活』という本を読んでみました。

『寂しい生活』稲垣 えみ子(著)の書影『寂しい生活』/稲垣 えみ子(著) /東洋経済新報社

 稲垣さんは、東日本大震災の原発事故をきっかけに、徹底した節電生活を始めたという方。「断捨離」などというレベルではなく、冷蔵庫も洗濯機も手放し電気代は月数百円以下、さらにガス契約までやめてしまったというから驚きます。
そしてそんな生活を一人で続けているうちに、稲垣さんは「自分のこととかどうでもよくなっちゃった」らしいのですが……。