「自分」を手放せたら、心がちょっと軽くなる

久々に会った人に対して、「あれ、この人、前より明るくなったな?」と感じたことってありますか? そういうとき詳しく事情を聞いてみると、状況はさまざまだけれど、総合すると、稲垣さんが言うように「自分のこととかどうでもよくなっちゃった」となっているケースが多い気がします。出産したとか、不毛な関係が続いていた恋人とお別れしたとか。
「自分が」という意識を捨てられたとき、私たちはもしかしたら、今までより少し自由に生きられるのかもしれません。

かくいう私はまだまだ「自分が」ばかりの人間なので偉そうなことは言えないですが、まわりの人の幸福を願うって、心が安定していないとできないことです。

矛盾した言い方だけど、一人で生きているからこそ、一人で生きているわけじゃないことを、忘れないようにしたほうがいいのかもしれません。

※2017年11月25日に「SOLO」で掲載しました