こちらで頂けるクリームソーダも、偶然なのか緑色(メロン味)、橙色(オレンジ味)、茶色(コーラ味)と壁のモチーフと同じような配色。

名古屋の純喫茶「パスカル青山」の画像 3色クリームソーダとあんトースト

 「緑色は目に優しいし、心が落ち着くからね。」と店主の青山さん。
にこやかでハキハキとお話して下さり、常連客・新規客の分け隔てなくやさしい対応をして下さるので、お話すればするほど「このお店の最大の魅力は店主の青山さんにあり」と、帰る頃にはすっかりファンになってしまいました(その後、本の完成後に、お電話で感激の言葉を伝えて下さったことも嬉しかったです)。

名古屋の純喫茶「パスカル青山」の画像 厨房

 好みの美しい純喫茶に出会えると、それだけで細胞が若返るようなときめきに包まれるもので、その余韻は旅から戻った後でもしばらくの間続くのです。
少しのフットワークでクリームソーダ一杯の幸せをいただけるのが、純喫茶めぐりの楽しいところ。

名古屋の純喫茶「パスカル青山」の画像 ハートの砂糖入れ

 この夏、まだどこへも出掛けていないという方は、日帰りでも行きやすい素敵な名古屋はいかがでしょうか?
ひつまぶしにきしめん、天むすにあんトースト、あんかけスパゲティ…。特徴的な食文化を楽しんだ後は、ぜひ「パスカル青山」まで足を伸ばしてみると幸せが倍増することをお約束します。

Text/難波里奈

次回は<パンダ号に揺られ、たどり着いたのはトロピカルな雰囲気漂う「純喫茶まるき」 >です。
たった1軒の純喫茶を訪問するためだけの旅もいとわない難波さん。大阪出張のついでに訪れる予定だった和歌山へ向かう列車はラッキーなパンダ号の特急くろしお。お花であふれたレトロ空間をじっくり楽しみました。

難波さんの新刊『クリームソーダ 純喫茶めぐり』が発売中!
美しくておいしい、クリームソーダの魅力をぜひ体感してみて。