おひとりさまのゲームの規則

25mサイズのプールから、ムダ知識の大海に飛び込め

世界は広い。歴史は長い。25mサイズのプールだと思っていたものが実は海だったと知ったとき、一瞬足元がふらつくような感覚を覚えますが、その眩暈はとても心地いいものです。

女性の写真 ©Enric Fradera

 かねてより知人から「一般常識が欠けている」という注意を受けることの多い私なんですが、みなさんは新幹線の「のぞみ」と「こだま」のちがいって理解していますか?恥ずかしながら齢28のワタクシは、これは機体の種類か何かがちがうだけだろうとつい最近まで思い込んでいたのです。先日、到着時刻をよく調べずにその場で来た「こだま」にテキトーに乗ったら、大阪での待ち合わせに1時間遅刻するという失態をやらかしました。みなさんも気を付けて。

 さて、一般常識が欠けているアラサ―女性というのはどう考えてもヤバイので、私も世間様の顔を窺いつつオロオロしているのですが、代わりに日常生活で役に立たないムダ知識なら、脳に腫瘍ができるほど溜めこんでおります。「常識ないのはどうなの」という突っ込みはひとまず横に置いていただいて、今回はおひとりさまの人生を何倍も面白くするムダ知識の溜めこみ方について、少し思うところを語ってみます。

ムダ知識の溜めこみ、あなたはどこから?私は本から

 まずは「ムダ知識とは何か」という定義から入りますが、今回はこれを「今すぐには役に立たない知識」くらいの意味で使うことにします。「のぞみ」と「こだま」のちがいを知ればその瞬間から新幹線に乗り間違えるというミスはしなくなりますが、カンボジアでポル・ポトが行なった虐殺の歴史をひも解いても、研究者でもない限りその知識はすぐには役に立ちません。
で、こういった「今すぐには役に立たない知識」の大切さを語ってきた人は別に私に限らずいくらでもいるのですが、じゃあこれを一体なんのために溜めこむのかというと、「教養」とかいい出すヤツはアホ、と私は思っています。だれかにひけらかしたり偉ぶったりするために溜めこむわけじゃなくて、「あくまで自分が楽しむためのもの」「自分のまわりの人を楽しませるためのもの」です。異論は認めますが、自分が面白くないんだったらいくら高尚なこと考えててもしょうがないよなー、と個人的には思います。

 そんなムダ知識、きっとみなさんも日々いろいろな場所からくわえこんでいると思うのですが、鉄板の確保場所はやはり「本」ですよね。というわけで私のおすすめ本の紹介を……といこうと思ったのですが、ここでシュミを爆発させて私の意外にロマンチストな一面が漏れてしまうと恥ずかしいので、今回はおそらくこのコラムを読んでくれている方の8割に楽しんでもらえるだろうと思う最終兵器を1つ出しておきます。

 HONZという書評サイトの代表・成毛眞さんがまとめた、その名も『面白い本』。歴史に科学に民俗学に、良質なノンフィクションが100冊紹介されているブックガイドです。