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「ひとりで生きていけそう」も時を経て、思いっきり誉め言葉になる

なぜムッとしてしまったのか?

ひとりで立つ女性 Priscilla Du Preez

「ひとりで生きていけそうだよね」と言われると、なんだかムッとする。
人は他人の何気ない言葉で傷つくことが多々ある(そして、誰かに傷つけられた分だけ私も誰かを傷つけている)が、私にとってこの言葉は最たる例であるように思う。そもそも、褒められているのか貶されているのかわからない。なので、私も負けぬようにと「そうですね~^-^」とどっちつかずの返事をしているようにしている。

かのハロープロジェクトに所属するJuice=Juiceというアイドルの方々は、『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』と歌っている。それだよ、それそれ。まじでそんな感じ。というか、女性アイドルがこの歌詞を歌うってすごいな……。そして、この曲は全体的に歌詞がめちゃくちゃによいのだ。

話が脱線してしまったが、私は全然ひとりで生きていけるタイプだ。というか、人と密にコミュニケーションを取る機会を逃し続けてここまできてしまったこともあり、どうも人と一緒に過ごす方が精神的にちょっとずつ駄目になってくるということがわかってきている。確かに、自分でもひとりで生きていけるんだろうな、と思う。世界の果てのよくわからない村に住めと言われても、なんとかやっていけそうな気がする。性格もはっきりしているからだろうか自分でもびっくりするくらい空気が読めないし、思いついたことをいつもはっきりとした口調で口走ってしまう。「外見は、中身の一番外側」という言葉があるが、見た目もそんな感じだ。アイラインもいつも斜め上に引いてしまうし、パステルカラーなんて似合わないし、ヒールも高ければ高いほど気持ちも高ぶっていくし。

でも、「ひとりで生きていけそうだよね」と言われると、なんだかムッとする。この言葉の意味を紐解いていくと、「恋人がいなくても大丈夫そうだよね」と聞こえてくる。……いや、別にいいんじゃないか? 実際にいなくても大丈夫だし、今も十分に楽しいし。恋人がいればそれはそれで別の楽しさがあるのかもしれないが、今の生活に対して何か不満がある訳ではない。

ではなぜ、私はムッとしてしまうのだろう? 実際、ひとりで生きていけそうなのに? それは、私がこの言葉を何年も通じて言われ続けてきたからで、その言葉に含まれた「恋人がいない人は可哀想」という意味を払いのけることができなかったからであるように思う。

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