やりたいことをやる。それが他人への嫉妬も跳ね除ける

それと、理由はもうひとつあって、誰かと一緒にいることに価値を置いている友達が私にはあまりいないからだろう。
人の幸せには、2種類あると思っている。ひとつは、誰かから与えられる幸せで、もうひとつは自己実現の幸せ。自分の思いもよらないことに巡り合えるか、それともすべて自分の思い通りにできるか、みたいな。生きていくなかでどちらも重要で、どちらが大切なのかは人による。
けど、私の周りには、生活のほとんどすべてを自己実現に投げ打ってしまっているような人たちばかりな気がする。音楽や服飾、演劇、少し特殊な環境に身を置いているひとたちが多いのも関係しているのかもしれない。

私自身もそうだ。誰かに与えられるだけの楽しさや幸福なんて割とどうでもいい。誰かと一緒にいるよりは、ずっと自分の好きなことをしていたい。全部が自分の思い通りになればいいな、と思っている。それが、ひとりでもいいし、近くにいる人に理解されなくてもいい。

自分のやりたいことが見つかり、何かの目標にむかってひとつずつ達成しようとすると、他の人が見えなくなってくる。もちろん、いい意味で。
SNSだけではなくて、誰かをうらやましく思ったり、嫉妬をしてしまうときは、たいていうまくいっていないときだ。あと、時間が無駄にあって、暇なとき。だから、自分がうまくいっているときや忙しいときは、他人が気にならない。自分のことを必死にやっているだけで、時間が過ぎていくから。

ドロドロとした感情がどこからともなく湧いてくることは、私にもある。けど、その気持ちが嫉妬に変わる前に、考えを切り替えて、今の自分に何ができるのか、考えていきたい。
他人への羨望も嫉妬も抱くことがないくらい、自分のやりたいことをできるようになれたらいいな、と思う。

Text/あたそ

次回は <大人になると友達ができない?恋愛対象にならない男友達の作り方>です。
大人になればなるほど、ただの「友達」の作り方がわからなくなっていく。特に男友達は難しい……というAM読者の方も多いはず。しかし、あたそさんは真逆で、男友達が多いタイプ。果たしてその原因は……。