友人を怒らせてしまった
私の不用意な一言で、友人を怒らせてしまった。
すぐに謝罪をし、そのあともう一度だけ連絡をしてみたけれど、もう1週間くらい返事もないし既読もつかない。もともと連絡無精な人で、4日後に返信が来るなんてことはザラだった。仕事も忙しい時期だと思う。怒らせてしまったのも初めてだから、どうなるのか予想もつかない。だから、今のところ自然消滅で縁が切れてしまったのか、そうではないのかわからない。でも、それは私が単純な冷却期間であってほしいと思っているだけであって、あまりにも楽観的過ぎる自覚がある。
ブロックはされていないみたいだけれど、何度LINEを開いても「既読」の文字がつくことがない。もしかしたら、これからもつくことはないのかもしれない。とても悲しい。でも怒らせてしまったのは私だ。
他者の何気ない一言で傷ついたこと、傷つけてしまったことなんて何度もある。許せなくて怒りをぶつけたことも、それが喧嘩に発展したこともある。こちらから縁を切ったこともある。でも、縁が切れる人はもともとあまり好きではない人だったり、「あ、私ってこの人のこと苦手だったんだ」と自覚できることが多かった。私の友人は、私のことがあまり好きではなかったんだろうか。思いやりの足りない一言で、「この人のこと、苦手だな」と認識したのだろうか。
あれだけたくさん話をして、自分の過去や思想を共有して、笑い合っていたのに。直前には「7月どこかで会いたいね」と話していたのに。悲しい。とても悲しい。たった一度の失言で、こんなにあっけなく、と思わないわけではない。でもやっぱり悪いのは自分だから、相手から何かしらのアクションが起こるまで待ち続けるしかない。
どこかで誰かを傷つけているかもしれない
私がこうして人のことを傷つけてしまうのは何回目なのだろう?今回は、怒りをぶつけてもらえたけれど、自分が気づいていないだけでデリカシーのない発言をしてしまったことなんて数えきれないほどあるのだろう。そう思うと、人と関わるのが怖くなってくる。私の考えの足りない言葉で、誰かを失望させたのは何十回もあるのだろう。気づかないだけで。私のことを思い出したり、見かけたりするたびに嫌な思い出として再生されるのかもしれない。きっと、そういう人がこの世界にはたくさんいる。だって、全員に好かれて気に入られるなんて絶対に無理だ。
友人との縁が切れるのは嫌だ。それは正直な気持ちで、本当だ。でも、真っ先に考えていたのは、私が失望された怖さとか傷つけてしまったことに対する負い目だった。自然消滅というモヤモヤが残る形で終わってしまうなら、きっぱりと「嫌いだ」と言われたかった。「お前なんか顔も見たくない」と真正面から傷つけてほしかった。でも、それもまったく相手のことを考えていない。私がすっきりしたいだけの、自分本位の希望でしかない。今回の失言も相手に対する思いやりのなさが原因だけれど、結局私は自分のことしか見えていない。やっとそのことに気がついた。
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