AV愛好者にはお馴染みの「例のプール」で開かれたSMパートナーマッチングアプリのLUNAの周年イベント。SMショーあり、体験ブースありの充実したパーティーでしたが、わたしも2種類ほど、体験をして参りました。ひとつは緊縛体験、そしてもうひとつはくすぐり体験です。
体験というものは、初めてのときがやっぱり強烈というか、一番印象に残ると思います。そして、体験したことによって目覚めて、どっぷりとハマることもあれば、一度体験したことで「知った」と満足して興味がなくなることもある。わたしに関していうと、緊縛はわりと経験がある……というか、SMショーのM女として活動していた時期があったので、吊られてくるくる回されるくらいはこなせるし、むしろ好きといってもいいんですが、くすぐりは未経験です。
SMクラブでバイトしていた時代にくすぐってほしいという客の手足を拘束してあげて、くすぐりまくった経験はあるけど、くすぐられる側の立場で、くすぐりプレイをしたことはない。だってくすぐられるのって、つらいじゃないですか。個人的には、くすぐられ続けるくらいなら、スパンキングされるほうが耐えられるしマシ。
しかしなぜ今回、このふたつを体験してみようと考えたかというと、ひとつには久しぶりに緊縛されたら、どんな気持ちになるのかを確かめたかったことと、最近、若いSM愛好者たちの間でくすぐりプレイが流行っているという噂を聞きつけて、いったいどこが魅力なのかを知ってみたかったからです。
ひさしぶりの緊縛はいかに…?
というわけで、パーティーの人ごみを掻き分けて、緊縛体験の受付へ。ステージではショーが行われていたこともあり、ちょうど枠が空いていてすぐに体験できるということで、普段は大阪で活動しているアビトさんという方に縛っていただくことになりました。
ところで、わたしは、普段はこういうパーティーやエロスポットなどに潜入する際には、身元を隠すことが多いのですが(潜入ですから……)、今回は主催者が知り合いということもあって、堂々と自己紹介することに。ペンネームを名乗りあげ、もしかして記事に書かせていただくかもしれません、とちゃんと断りを入れたところ、いきなりだったこともあって「えっ!」と驚かれてしまった気もしますが、逆にこっちの後ろめたさはなくなってスッキリしました。さらに、身体に麻縄を掛け始めてすぐに「緊縛経験、ありますか?」と尋ねられたので「実は20代の頃、SMショーのショーモデルをやっておりまして、わりと経験があります」とこちらも正直な情報を伝え、完全に面倒くさい縛られ手として緊縛体験スタート。後ろ手縛りからの、胸上と胸下に縄をかけた後、右脚を曲げた形にしてふくらはぎと太ももが密着するような形の縛りに。胸縄はあまり乳房を強調しない上品風味。足もショーツがギリ見えないくらいの配慮があって、安心して身を任せることができました。
久しぶりにきっちりと緊縛されて思ったことは、「すげぇ気持ちいい!」なんですが、わたしの場合はこの気持ちよさは、NOT性的興奮で、むしろ背筋が伸びて肩甲骨の間に血が通うような爽快感。実際に緊縛中にアビトさんから「苦しくないですか」と問われ「むしろ胸が開いて、息が深く吸えてます!」と答えたら「え?」と苦笑される始末。いや、でも緊縛って身体の筋が伸びてストレッチになるし、そこに蝋燭でも垂らしてもらえば、ツボが刺激されてシャキッとする気がするし、SMってめっちゃ身体に良いのでは……って、ことをたしか20代のSMショーモデルのときにも思っていたことを、ひさかたぶりに思い出したのでした。
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