女性が働き続けるロールモデルは少ないが、前例やお手本がなくたっていい

毎日くたくたになるほど働いている。3月末まで繁忙期にあたるため、朝8時半から夜の21時まで働いて、そのあとソファに横たわって気づけば23時でシャワーを浴びて就寝、という生活がずっと続いていた。でも、この大変さも3月まで。4月まで耐えれば……4月になれば少しは楽になるはず……そう言い聞かせながら、働き続けている。

比較的ホワイトな職場でありながら現在の私は馬車馬のように働いているが、昔から体力だけはあったな、と思う。高校生の頃は週5でバイトをして週末は必ず8時間みっちり働かされていたし、大学生になったら掛け持ちしてほぼ休みなく毎日のように働いていた。趣味も欲しいものもたくさんあったし、お金や時間を理由にして諦めるだなんて絶対に嫌だ。当時は、睡眠時間を削りながら身を粉にして働き続けていた。

働ければなんだってよかった。できるだけ時給が高くて長い時間働くことができて、その結果たくさんお金がもらえるバイトであれば、あまりこだわりはない。しかし、アルバイトなんて完璧にマニュアルの作られた誰でもできるような業務ばかりで、長時間働き続けると、そのうちに責任の伴う仕事、一部の人しかやらないような難しい仕事を任されるようになる。他の学生と比較して時給も数十円しか変わらないのに、業務の幅を少しずつ広げながら、学生時代は色々なことができるようになっていった。

女性社員の少ない職場で働き続けられる理由

先日、新しいプロジェクトが始まるにあたって会議に出席したのだが、女性社員が私を含む2人しかいなくて今更ながらに驚いた。私の会社は男女比が6:4くらいであるにも関わらず、管理職どころか女性の社員数も少ない。そんなに嫌な会社ではないし、性別を理由に何かを諦めざるを得ないことは今までの業務を通じて一度たりともなかったが、そういう会社だった。女性社員が異様に少ない。ひとつの部屋に集まって周りを見渡してみると、あまりの少なさに驚く。

更にいえば、私も私で男性と肩を並べて普通に働けるからこそ、この場にいるんだろうなとも思った。結婚しておらず、子どもも介護をしなければならない家族もいないのもあるが、例えば毎日12時間働いてもなんとか耐えられる方法を知っているとか、円滑にコミュニケーションの取れる人間関係があるとか、会議でもきちんと発言権があるとか、明らかなセクハラ発言をされたときにめちゃくちゃ嫌な顔をしたあと秒で経営陣にチクるとか。基本的に「女だから」という理由でナメてくる人のいない世界に運よく住むことができている。

私は、自分を仕事のできるタイプだとは思っていないし、港区のタワマンに住みたいとか高級ブランドが欲しいとかそういった願望もない。将来の不安がないくらいのキャリアを積んで、趣味に費やせるだけのお金と時間があればそれでいい。でも、睡眠時間を削りながら体力の限界までバイトをしたり、掛け持ちしてほとんど休みなく働くのって多分普通じゃない。限界が来るまで働き続けた学生時代の自分を振り返ると、よくやるわ……と思うが、そうやって少しずつ無理をし続けていたからこそ、今の会社でもなんとか働けているのではないか?と思うようになった。体力面だけではなく精神的にもしんどいときはあるが、たまたまやってこれただけであって、向き不向きみたいなものもあるだろう。多分、全員ができることではなく、その証として私の会社は離職率がそこそこに高い。私が今の環境で働けているのも、ほとんど運みたいなものだ。