年齢を重ねると起こる問題
最近……に限った話ではないが、「あー年取ったな」と思うことが多々ある。それもそのはずで、もうオールして二日酔いでフラフラなままバイトに行くことだってできないし、冬の日に生足も出せない。寒すぎて。食の好みも変わったし、健康にも気を遣うようになっている。もうあまり無理はしない。近頃の私は、ドラクエでいうと「いのちだいじに」モードで日々の戦闘を繰り広げている。
髪型やメイク、ファッション、自分の好きは真っ先に選び取ることができるけど、「もっとも似合うものは?」と言われるとわからない。年齢を重ねるうちにますますわからなくなっている。大人しめなエレガントなファッションが好きになるのかな、と思っていたが、未だにその兆しはない。相も変わらず少し変わったデザインの服が好きだから、好きな服装で会社に行くとどうしても浮く。服装は自由なはずなのに、周囲はちゃんときちんとした清楚で清潔感溢れる恰好で社会人に擬態していて、私は何やってんだろうな、とかいつまで許されるんだろうな、と考えたりする。まあ、そのなかの1人になる気なんてさらさらないのだが。
何かしても何もしなくても時間だけは平等に過ぎていくから、生きてるだけで年下が増える。ちょっと年齢が下の人と話していると、私への配慮や遠慮を感じてむずがゆくなることがある。こういうとき、「あー年取ったんだな」と思う。
日本人として生まれると、年齢って絶対的な価値を持つ。敬語で話すだの年上は敬うだのビジネスマナーだの、年齢を気にして気遣いをしなければならないことを逐一色々なところで身につけていく。会社でも、最近入社したばかりの若手がずっと接待モードで持ち上げていて、それに気づかない管理職クラスの人が気持ちよく自分の話をし続けるシーンに出くわしたりとか。バイトしていたとき、パートのおばちゃんたちと大学生のアルバイトたちでなんとなく空気の違うあの感じとか。年齢が違うからという理由で見えない壁ができて、対等な関係が築けないことが今後増えるのだろうか。怖いなあと思うし、仕方のないことのひとつでもあるのかもしれない。
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