『従軍慰安婦』『女性器切断』について考える

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最近なにかと耳にする『従軍慰安婦』問題。なにかと政治家のおじさん達がほえているようですが、同じ女性として、あなたはどうとらえていますか?
無知な私は、車いすに乗って裁判所に入るおばあちゃんを見るたびに「事実なんだから早く認めちゃいなよー」と思っておりましたが、いろいろ資料を読んでみてみると、現代の私たち女性としては、違う視点でこの問題を受け取るべきだと思うようになりました。
まずこの問題の焦点とされているのは、歴史的事実としてあったのは
あったけれど、“強制だったかどうか?”という点。
私が調べた範囲では、新聞に公募を出して募集した強制でないパターン、看護師になれるなどとだましたパターン、そして朝鮮女性など多いのが強制
したパターン、などがあるようで、一概にこうだとはいえないように見受けます。
またこの慰安婦制度は第二次世界大戦では日本に限らず世界中であった
のですが、日本のように政府が介在した公娼慰安所型のほかに、私娼中心型(勝手にしていて黙認する)、レイプ型などもあったようです。今の常識では考えられないですよね。
さて焦点となっている“強制だったかどうか?”ということを考えると、70年前の話でさえ遠い話のように感じてしまうのだけど、この問題を“現代女性の人権問題”と受け取ると、無反応でいるわけにいかない。
なぜならレイプ事件というのは、今でもインドやアフリカなど貧しい地域では
頻繁に起きていて、私たちとしては考えられないジェンダーの習慣や認識が
世界ではまだまだ残っています。
例えば貧しいという理由で、小学生や中学生の年齢で、親が子供に売春
させたり、30歳以上年上のおっちゃんところに嫁にいかせたり、身売り同然のことが起きているのは有名な話。
その中でも特に私がショッキングだったのは、“女性器切除”という現在も
アフリカを中心とした28ヶ国で実施されている儀式。クリトリスや小陰唇、大陰唇の一部または全体を切除したり、陰部封鎖するもの。行なわれる時期は、生後数日から8~10歳、初潮期、時には結婚直前、
妊娠中や出産前のこともあり、ほとんどの場合は麻酔や消毒なしで、
剃刀やナイフや鋭い石などを用いて、母親や親族の女性に押さえ付けられて
伝統的助産婦により行われます。
私はyoutubeでこの動画をみたことがあるのですが、それは原っぱみたいな
いかにも不衛生な場所で、不衛生なナイフでで女性達が押さえつけてエイヤー
で切る、みたいな感じで、幼女は逃げ狂って泣き叫んでいました。
これにより死亡したり、出産時の母子死亡率が極めて高まることは立証されている
のに、なぜこのような儀式があるかというと、大人の女性への通過儀礼や結婚の
条件とされているからです。(ソマリアでは割礼を受けないと結婚が出来ない。)陰部封鎖の場合は、結婚初夜に花婿が膣口を開けさせるという話も。
またバカらしい話であきれてしまいますが、女性の外性器を取り去り性感を
失わせることで、女性の性欲をコントロールできると信じられており、結婚まで純潔・処女性を保てると信じられているとか。
つまりクリトリスを切断すると、「きもちいい」の快楽がなくなる。つまり「オンナは快楽なんてなくていい」という男尊女卑の考え方だと思います。
さて5歳のときに女性器切断、陰部封鎖したソマリア出身モデル「ワリス・ディリー」
のwikiにはこのようなことが書かれています。
“ソマリアの遊牧民の一族に生まれる。姉は女子割礼の為に亡くなり、弟は厳しい
環境に耐えられず餓死。13歳の時、ラクダ5頭の為に60代の男性と結婚させられ
そうになったが、母の力を借りて母の妹に会うために砂漠の中を1人逃走。ワリスは5歳のとき不衛生な中、麻酔もなしで陰部封鎖を受ける。それを受ける前は、女になる通過点として女性器切断を楽しみにしていたという。その後大人になりロンドンで縫合部分を開ける手術を受けるまで苦しみ続けた。排尿、月経による激痛に何度も気絶し、精神的苦痛は生涯続く。長らく自分の秘密や恐ろしい姿を見せるのが怖く恋もできなかった。現在は、モデルの仕事を続けながら女性器切除の廃絶に向けて活動している。”
慰安婦問題、女性器切断、どうとらえるかは人それぞれだと思いますが、今も世界で起きている女性問題について“無知・無関心”ではなく、最低限は事実を知っている女性でありたいものです。