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  • 2015.01.01

知られざる膣内の秘密!触るとジメッとするのはなぜ?

鏡でもなかなか見れない膣の中の秘密について、女医の関口先生に伺いました!なぜ触るとジメっとしているのか、妊娠しやすい膣環境など、読んでおいて損はない情報ばかりです!

第21回 知られざる腟内の世界


 鏡に映しても、奥は暗く深い洞窟のようで、中をうかがい知ることができない腟。
指を入れても、まさに手さぐり状態でしか把握することはできません。

 今回はそんな神秘の花園、腟の中にまつわるお話を、医学博士で女性泌尿器科専門医の関口由紀先生にお聞きしました!

いつもしっとり。湿気に保たれている空間

関口由紀 膣トレ オーガズム
H o l l y.


 腟の中はどのような状態に保たれているのでしょうか。粘膜だけに、触るとジメッとしていますが……。

<関口先生の解説>
腟は常に“おりもの”とよばれる分泌液でしっとりしています。
内壁にはデーデル桿菌(かんきん)とよばれる菌が存在しています。
これは乳酸菌の一種の善玉菌で、腟内を酸性に保ち、悪玉菌の侵入を防いだり、カンジタ菌の増殖を抑制したりして、腟内を健康的な状態に保つ大切な役割があります。

 しかし睡眠不足など不規則な生活や加齢、腟の洗い過ぎにより、デーデル桿菌の働きが弱まると腟内のpH(ペーハー)は上昇します。
すると濡れにくくなったり、酸によって殺されていた悪玉菌が悪さを始めたりして、腟炎などのトラブルを引き起こしやすくなります。

 腟が濡れにくかったり、腟炎に罹ったりすれば当然セックスを楽しめませんから、健康のためにも生活習慣に気を配り、腟の中を酸性に保ちたいものです

妊娠しやすい腟環境とは?


 普段は酸性に保たれている腟内ですが、そのままだと酸の力で精子が死んでしまい、妊娠しづらくなることもあるのではないでしょうか?
妊活に励むならアルカリ性に保たれている状況がいいのでは? という疑問もわきます。

<関口先生の解説>
「女性が一番妊娠しやすくなるのは排卵期です。
排卵期になると、卵の白身のような透明で伸びるおりものが出ます。
このときのおりものを正確には頚管粘液といいますが、この頚管粘液のおかげで腟内はややアルカリ性に傾きます。

 アルカリ性に傾いた腟内は、精子にとって好環境。
しかもたっぷり水分を含んだ頚管粘液は、精子が子宮頸管まで辿り着くのを助けてくれるので、妊娠の可能性が高まります。
人間の身体はよくできているもので、このように排卵期には腟の中は自然と妊娠しやすい状況に整うのです。

 普段は悪玉菌から腟を守るため酸性が望ましい腟内も、排卵期には精子が守られる状態へと自然になるので、わざわざアルカリ性にする必要はありません

 ただ、先生によると、妊娠しやすい時期である排卵のタイミングは、事前に予測しにくいそうです。
では、どうすれば妊娠に上手く備えられるのでしょうか。

 次回は、妊娠しやすい身体にするためにできることについて、お話をうかがいましょう。

監修/関口由紀先生
Text/平川恵

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ライタープロフィール

関口由紀
医療法人LEADING GIRLS 女性医療クリニックLUNAグループ理事長

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