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  • 2013.10.10

成人女性の4人に1人が発症!?知っておきたい、子宮筋腫の基礎知識

第19回 成人女性の4人に1人が持っている子宮のこぶ「子宮筋腫」

松村圭子先生 オトナの悩みに答える!婦人科医の特別診察室
Danielle Moler


 「1日に約10人が亡くなっている!?今だから知りたい子宮頸がんのこと」「原因不明の腹痛を放置…もしかして卵巣出血かも!」も合わせてどうぞ。

「ナプキンを頻繁に取り替えなくてはいけないくらい経血量が増えた」
「経血と共にレバーのような血の塊が出る」「月経の期間が延びた」
これらの他に「貧血」「月経痛」「腰痛」「頻尿」「便秘」などの症状はありませんか?

  もしかしたらその原因は「子宮筋腫」かもしれません。
子宮筋腫とは、子宮の筋肉にできる良性の腫瘍でこぶのようなもの。成人女性の4人に1人が持っているといわれるポピュラーな病気です。

子宮筋腫のタイプは3つあります。

■最も多いタイプ「筋層内筋腫」

「筋層内筋腫」は子宮の筋肉層の中にできる筋腫で、筋腫の中で最も多いタイプ。
小さいうちはほとんど症状がありませんが、発育して大きくなると、月経時に子宮の収縮を妨げて月経痛を引き起こしたり、過多月経(経血の量が多くなる)になったりします。

■おなかがぽっこりしてくる「漿膜下(しょうまくか)筋腫」

「漿膜下筋腫」は、子宮の外側を覆う「漿膜(しょうまく)」の下にできる筋腫で、子宮の外側に向かって発育するのが特徴。症状が出にくく、かなり大きくなるまで自覚症状がなかったというケースも少なくありません。大きくなるとおなかを触ったときにしこりを感じたり、頻尿や便秘などの症状が現れます。

■小さくても症状が出る「粘膜下筋腫」

「粘膜下筋腫」は、子宮の内側の子宮内膜の下にできる筋腫で、子宮の内部に向かって発育していきます。症状が強く出やすく、筋腫が小さいうちから経血量が多くなって貧血になるなどの症状が現れるのが特徴です。

筋腫の種類、位置、大きさによって対処がちがう


 子宮筋腫は1個だけでなく、いくつもできる場合があります。
ただ、子宮筋腫がなぜできるのか、大きくなるのか、くわしい原因はまだ分かっていません。ただ閉経以降は萎縮して小さくなることから、子宮筋腫の発育には女性ホルモンのエストロゲンの影響が大きいと考えられています。

 子宮筋腫と診断されても日常生活に支障がなければ、そのままにしていても問題ありません(ただし定期的に検診し、経過観察することは必要)。

 筋腫のできた場所や大きさによっては不妊の原因にもなるので、妊娠を希望していて、かつ妊娠に支障がある場合は取り除きます。しかし、筋腫は手術で取り除いても再発することも多く、手術の際はライフスタイルや年齢を考慮しなくてはなりません。

 現在の治療法は、症状を和らげる対症療法やホルモン剤による「薬物療法」や、筋腫そのものを取り除く「手術療法」などさまざま。主治医と相談しながら、自分に合った子宮筋腫との付き合い方を見つけてくださいね。

 次回は、「子宮内膜症」についてお話します。


監修/松村圭子先生
Text/平川恵

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ライタープロフィール

松村圭子
婦人科専門医。広島大学医学部卒業。成城松村クリニック院長。

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