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  • 2012.12.18

アヤちゃんも逃げ出す池袋のカオス(後編)

 こちらの連載では、少年アヤちゃんが東京各地を散歩しながら、その時に感じた・見たものを写真日記風に語っていきます。ぜひアヤちゃんと一緒に散歩気分を味わってみてくださいね♪ 
読み進めていくうちに、各地域別の男女の様子が浮かび上がってくるかもしれません。
池袋前編『第3回:執事喫茶で出会った男の子と巨大なビーフ』も合わせてどうぞ!

固くガードされた繊細で壊れやすい乙女の文化に
突然の池袋有名心霊スポット

少年アヤちゃん 東京散歩 池袋

「もう一度確認するね。私たち、執事に無視されたよね?」

「うん…」

「うん…」


 執事喫茶で起きた現実をうまく飲み込めなかった私たちは、何度もそう確認し合いながら乙女ロードを彷徨った。
しかし、悲劇はそれだけで終わらず、続けてなんとなく入った同人誌ショップでは何気なくカメラを触っている所を店員さんに勘違いされ、物凄い剣幕で


「店内は撮影禁止です!」
「写真を消して下さい!」
「今すぐここで消して下さい!」


 と怒られてしまいました。更に別のショップでも、店員さんの態度がどことなく冷たく…。
総合して、乙女ロードの異分子(ひやかし)を積極的に排除する力は相当なものだと感じました。
少し寂しい気もしますが、繊細で壊れやすい乙女の文化は、これくらいに固くガードされていなければ育たないものであり、集まった女子達もまた、そうでなければ安心して翼を広げられないのだと思います。
なので本当に興味が無いのであれば、気安く立ち入らないようにしましょう。

少年アヤちゃん 東京散歩 池袋
少年アヤちゃん 東京散歩 池袋

 とはいえ、「だからって無視はねえだろ!」というショックに乙女心は相当痛み、その後気が付くとサンシャインビルの裏にある公園で、野良猫にエサをあげるヴィジュアル系の女性を眺めていた。

 その公園は、昼なのにどこか閉鎖的な雰囲気で、もっと言うと湿度が高く、妙にじっとりしており、様子がおかしい…と思いつつ進んで行くと、草木の生い茂った中に「永久平和を願って」と書かれた石碑が建っているのを見つけてしまいました。
つまりそれは、かつてここで何か平和でない出来事があったということを示しており、おそるおそる調べてみると、その公園はかつて「巣鴨プリズン」という処刑場の跡地で、A級戦犯者を処刑したという過去のある呪われた場所だったのでした。

 そのせいか、サンシャインで心霊体験をしたという人は後を立たず、グーグルで「サンシャイン」と打ち込んだだけで「サンシャイン 霊」と出て来るほど話題の心霊スポット化(最悪じゃん)。
 そんな恐ろしい場所にビルを建てた人の気持ちはよく分かりませんが、それ以上に、そんな場所で淡々と野良猫にエサをあげているヴィジュアル系女性たちの気持ちはもっとよく分かりませんでした。
呪われていたんだろうか?

アヤちゃんも思わず逃げ出すほどのカオスな池袋の魅力

少年アヤちゃん 東京散歩 池袋

…とか色々知ってしまったので、サンシャインビルへ入るのにはかなり抵抗がありましたが、せっかくなので入ってみました。
まず、最上階にあるプラネタリウム&水族館を視察。予算が無いので中には入れませんでしたが(ふざけんなよ)、雰囲気だけは味わいました。
平日だったのもありますが、そこには老人と子連れしかおらず、休日もそこまで盛り上がっていないんだろうという感じが充満しています。

 それよりエレベーターが水中を意識した全面ブルーになっていたのがかなり不気味で、青白い顔になりながら到着したのがなつかしの「ナンジャタウン」です。
こちらもつい「なつかしの」とか言ってしまったほど閑散としており、いかにも景気が悪そうなムード…。

少年アヤちゃん 東京散歩 池袋
少年アヤちゃん 東京散歩 池袋

 それから普通のショッピングフロアも視察。
安いギャル服や、気軽に買えるアクセサリーショップなどが無数に並んでいて、まるで駅ビルのような雰囲気ですが、一応サンシャインは駅からそこそこ遠く、おまけに元処刑場です。
なのになぜ、「駅ビルです」みたいな顔してこんな所でギャル服なんて売ってるんだろう…と考えれば考えるほど謎でしたが、買い物をする女子高生たちの顔もどこか不安気で、ベンチでイチャつくカップルに至っては目に狂気が浮かんでいました。

「逃げよう…」

そう言ってサンシャインから脱出。

少年アヤちゃん 東京散歩 池袋

 その後、行く宛もなく池袋を彷徨いましたが、特に面白いことはなく、むしろどんどん心が荒んで行くのを感じました。
なんというか、GTOやIWGPに皆がシンパシーを感じていた90年代後期のあの鬱屈としたムードのまま街全体が止まっているんです。
かと思えば乙女ロードのような、強烈に新しいものが折り混ざっている場所もあったりして、月並みな表現ですが「カオス」という以外に表現できませんでした。

 そして渋谷ヒカリエは、渋谷でなく池袋にこそ建つべきだったんじゃないか…とも思いました。
あの変な形の変なビルが池袋に…って想像しただけでめちゃ似合うもん。
というか面白くないですか? 私だけ? 誰も共感出来ないこと書いちゃってる感じ?

少年アヤちゃん 恋の東京散歩

 それから一応、IWGPのロケ地として有名な噴水なども観に行きましたが特に盛り上がらず、気が付くとオナラの話で笑い転げている私と編集さんがいた。
テンションが下がりすぎて、ほんの些細な事で笑えて仕方なかったんです。
一瞬、「もしかして池袋って、こういう些細な日常のありがたみに気付いちゃう系スポットなのかな?」とか思いましたが、単に処刑場でなにか拾って来てしまっただけでしょうね!

 というわけで、カップルはどんどん池袋に行き、ガンガン呪われてみるのが良いかと思います。
なぜなら、それを乗り越えてこそ愛だからです。多分。
来年辺り流行るでしょう。わかんないけど。オススメです。

少年アヤちゃん 恋の東京散歩
何モタついてんの? という顔のアヤちゃん

プロフィール
大泉りかさん 少年アヤさん 犬山紙子 脱ブス

少年アヤちゃん

平成元年、消費税と共に生まれたブスでニートのオカマ。サゲマンJAPAN代表。 ヤフオクで生計を立てる傍ら、ブスと環境をテーマにしたトークイベントなどを主催。モテない女に関するツイートやブログの文章が、現在多くの女性から支持を集めている。
ブログ:少年アヤの尼のような子
ツイッター:@omansiru



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ライタープロフィール

少年アヤちゃん
平成元年、消費税と共に生まれたブスでニートのオカマ。サゲマンJAPAN代表。

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