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  • 2016.06.22

「こういう人に惹かれる」の棚卸しで見えてきた、好きなタイプの思い込み現象

毎週男性をカテゴリー分けして語ってきた「応用のきかない恋愛論」。述べ16タイプの男性を分析してきた舘そらみさんが、連載最終回で辿り着いたのは、ご自身が惹かれてしまうタイプのその理由…。棚卸ししていく中で見えてきた、幼少期に形成された男性観と今後幸せになるための恋愛を赤裸々に語ります。

舘そらみ 応用のきかない恋愛論 タイプ コンプレックス 男 愛
by GU / 古天熱

 ある女性歌手の10年ほど前のインタビューを読んでいたら、「目の大きい男性がタイプ」と答えていた。
その歌手はそのあと整形手術を施し、今では以前とは比べ物にならない大きな目で活動している。

 結局人間は異性(性の対象性)に自分のコンプレックスの解消を求めたり、幼い頃の環境を投影したりしてしまうんだろう。
「こういう人に惹かれる」には、必ず何か理由がある。
自分を実験台にして考えてみようと思う。

 包み隠さず申し上げると、「男くさい人」に弱い。さらに、男くさい人に「テキトーに扱われる」と、充足感を感じてしまう。これを読みといてみよう。

「男くさい人」に惹かれる理由、それは、、、、、恥ずかしいかな、父親ではないかと思われる。
私の愛すべき父親は、とんでもなく男くさい男だった。
完全なるワンマンであり家長であり、人に強くあたりがち。
努力の塊のような人でもあるので、自分に絶対的な自信がある。とにかくブレず、泣き言や愚痴など聞いたことが無い。もう、グイグイグイグイグイグイ行く男だ。

 ほら、私は、こんな男に無条件で惚れてしまう。
どう考えても父親像を追い求めているとしか思えない。その根底には、「もっと父親に愛されたい」と思っていた幼き頃の思いが見え隠れする。だから未だに父親に似た人に惹かれてしまう。
トラウマ化するような生い立ちではなく至って普通の家庭だったのだが、それでも確実に父親は今の私に影響を及ぼしている。

 父親は、たまに手を上げる人だった。父親の名誉のために言いたいが、それはごくたまのことであったし、理由もしっかりあった。その理由は、「父親の不安感が高まった時」だったように思う。
幼い頃、私はとにかくよく迷子になった。
何かに興味を持つと回りが見えなくなり付いて行ってしまうので、かなり時間が経った後に自分がはぐれたことに気付く。
不安で胸いっぱいなりながら両親を探して探して走り回って、やっと見つかった時に、よく殴られた。
涙こらえて必死に親を探して、「ああやっと見つけたあ!」と駆け寄って抱きつこうとした時に殴られる。もう、子供の立場としては「うそん!」である。
そういうタイミングで殴る父であった。その殴る理由が怒りではない何かだということは子供心に気付いていた。するとどう思うか。「お父さんは私のことが心配だから殴るんだ」→「私のことが大事だから殴るんだ」→「殴られるくらい愛されているんだ」になりがちなのだ。 本気で愛してもらいたいなら…

     

男性観を歪める幼少期の思い出

 危ないですねー、危ないですねー、いやあ危ないですねー。
幸いなことに私はDVの男と付き合ったことは無い。
でも男に手を上げられることへの抵抗がおそらく人よりも少ないし、乱暴な男の言動への嫌悪感もあまり生まれない。
父親の影響が色濃いなあ、と思う。
本当に名誉のために繰り返したいが、父親は粗暴な男でも無ければ下品な男でもない。とても優しく子煩悩でユーモアのあるとてもできた男性だ。間違いなく最高な父親だ。ただ、なのに、ほんの小さな「愛されていない感」がこじれ、私の男性観を歪めた。
悲しいかなこれはきっと本当だ。

 最近「Sな男」の描写が街にあふれている。ドラマに漫画に、Sばかりだ。
そういう男に惹かれちゃうのは、何か男親との関係に理由があるんだろうなっと思います。
「壁ドン」なんてあんな支配・被支配の関係に萌える女も、自然にやれちゃう男も、どこかいびつだ。
自分もSな男に弱いからこそ思う。
男親にされたかったことを、もしくはされていたことを、求めてしまっているのだろう。

 さて、もう一点。男くさい人に、「テキトーに扱われる」とコロっと行ってしまう問題。
これもまた、恥ずかしいかな家庭環境が起因している。
言ってしまえば、「テキトーに扱われる」状態が、私にとって「心地よい」のだ。
なぜなら、それが私にとって「自然な状態だから」。
末っ子の私は家族の中でぶっちぎりのバカで、「そらみには分かんないよね」という特別枠をもらっていた。
それは単なる「末っ子を家族みんなでかわいがる図」だったのだが、受け手の方からすると、「1人だけ人間として扱われていない感」になったりもする。
その状態がとても気持ちがよく居心地がよく、私にとっての通常状態だ。
そうするとどうなるか。
テキトーに扱ってくれる(物みたいに扱ってくれる)男性に惹かれ、大事にしてくれる男性からは引いてしまう。
付き合いがうまくいきはじめると「あれ? なんか居心地が悪い」とその関係を放棄してしまったりする。
もう、バカヤローだ。私は、大事にされることに慣れていない。
嫌、言い換えると、「テキトー状態」を大事にされていると勘違いし、本当に大事にされると「あれ、どうしたらいいんだろう」となってしまうのだ。
幼き頃、恐るべし。

 でも、だ。いい加減そんな状態を卒業したい。No more 男くさい男。No more 人をテキトーに扱える男。
そんなやつら、キュンとするにはするが、それだけなんだ。
全然考え方合わないし、倫理観もそぐわない。
そういう人達と、本当はもう一緒に居たくないし、人生捕まりたくない。
好きなタイプが見つかるかも!

自分が幸せになるための恋愛

 タイプというものを、はき違えていたように思う。
これまで答えてきたタイプとは、自分に“刺激を与えてくれる人”で、そりゃトラウマみたいな部分とリンクする人はどうしたって刺激的になってしまう。
でも、過去を刺激されて反応してしまうようなタイプを追い求めて、何になるんだろう。
男性がAVを選ぶ基準と実社会で選ぶ基準が違うように、私だってちゃんしたタイプを持つべきなんだ。

 タイプの更新をしよう。
トラウマめいた部分を刺激してくる人ではなく、先を見越したタイプの人と出会おう。

 言霊はあると思っている。
「男くさい人がタイプ」なんて言ってると、面白いほど男くさい人としかそうならない。
タイプを変えたなら、会える男性も変わってくるだろう。
よし、タイプを更新しよう。
過去の欠落を埋めるための恋愛はしたくない。更新しよう。
タイプによって自分の首を絞めたらバカみたい。
自分が幸せになるための、恋愛をしよう。


 ということで4カ月半近く毎週色んな男性を書いてきました「応用のきかない恋愛論」、今回で終了です。最後ということで、己のタイプを開帳してみました。
ありがとうございました!
また近々、新たな「Poiboy」との連動連載始まります。またお付き合いくださいまし。      

Text/舘そらみ

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ライタープロフィール

舘そらみ
脚本家・俳優。1984年神奈川県生まれ、トルコ・中米育ち。映画「私たちのハァハァ」の脚本を執筆。Twitter:@_sorami

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