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  • 2013.06.14

オネエ精神科医のアドバイス/彼氏との価値観のズレにモヤモヤしてる、あなた!

第14回:親しい人の言動にモヤモヤしたとき~
それは理想の関係への大きなチャンスよ!

 アテクシのブログによく出てくる言葉に「他人と過去は変えられない」というフレーズがあるわ。
まあ、ジョセフィーヌ(アテクシのパートナー)がよくアテクシにいうセリフなんですけどね。
 「他人も過去と同じように変えられないから、期待してもしょうがない。だから、その分の労力を自分が向上するために使いましょ!」ってな感じの意味なのよ。
今回そのフレーズについて、こんなご相談が飛び込んできたわ。

N.Sさん(27歳 会社員)からのメッセージ
「親友や彼氏との価値観の違いを感じてモヤモヤする」

Tomy 恋愛
Kristaps B

 Tomy先生ののブログやコラムを日ごろから読ませていただいている一愛読者です。よく登場する「自分は変われるけど、人は変えられない」という言葉についての相談というか、質問があります。

 そうは分かっていても距離が近くなればなるほど(彼氏、仲のいい友達など)、自分の思い通りにならないことや、自分の価値観と違うことをしたときにモヤモヤすることがあります。

「仲がよくても他人なんだから」と思おうとしても、そう思う自分が冷たく感じられ、人との距離間に難しさを感じることがあります。
人との距離の測り方なんていうとちょっと漠然としていますが、親密な人との関係の築き方をお聞きできたらうれしいです。

 おっしゃりたいことは、すごくよくわかるわ。
理屈では「他人と過去は変えられない」、確かにそのとおりだと思う。
でも、どうしても「期待」しちゃうし、具体的にどうすればいいの? ってお話よね。

 一番大切なことは、自分にとって理解できない言動でも、当の本人にとってはちゃんとその理由があるはずなんだってことなのよ。

「違い」を楽しみ、持っていない価値観を補い合う!

 たとえば、親しい人が亡くなったとき、「悲しむ」人もいれば「怒る」人もいるわけ。そして「喜ぶ」人すらいます。

 アテクシ、ある事情で、外国のお葬式に参列したことがあります。
そのお葬式は全くアテクシの想像していたものとは違ったの。
何せドンチャンドンチャン楽器を鳴らして、楽しそうに町を練り歩くのよ。完全に、お祭り状態。

 なぜなら、あの世への旅立ちというのは、一生に一度のもの。
その国の考え方では、おめでたいことの一つなんです。
残された人にとっては寂しい期間が続くけれど、やがてみんなが行くところ。
それが人によっていくタイミングが違ったというだけ。
だから、できるだけ盛大に明るく送ろうという考え方なのね。

 精神科の診察でも、こんなことがあります。
たとえば、親身になっていろいろ話を聞いていても、時にそれが患者様の怒りを買うことがある。
こういうとき、「なぜ、親身になっているのに怒るの? ありえない!」などと怒っていたらだめなのよね。

 大事なことは「こういう話し方をしたら、この患者様は怒りを感じた。なぜだろう? そこに解決の糸口があるかもしれない」と考えるんです。

 つまり、価値観が違う人が近くに居ることは実はとても有難いことなの。
その人にはその人の理屈があるわけだから、いろんなものの見方ができるようになるチャンスだわ。

 お互いに持っていない価値観を補い合うようにになれば、まさに理想的な関係性が築けるんじゃないかしら?
だから、親しい人がモヤモヤすることをしたとき、それは本当に理想的な関係になる大きなチャンスなのよ。

 人は誰一人とっても同じじゃない。だから「同じ」じゃなく「違う」ことを楽しめばいいのよ。
違う考え方、価値観をそういうものだとして受け入れていく。
それが自分の器を広げることであり、成長というんじゃないのかしらね?

 一般的に年をとればとるほど、自分の考え方に固着していく。視野が狭くなる。
だからこそにいかに多くの視点、価値観を受け入れていけるかが、後に大きな結果となって出てくると思うの。
世の中を生きていくということは、自分を向上していくゲームなんです。

 ピンチはチャンス。だからモヤモヤしたときほど、自分が一皮向けて成長できるチャンスなのよ。

 参考になったかしら?

 次回は、「自分の浮気で大切な彼を失ってしまいそうなY.Nさんの相談」をお届けします。

Text/Tomy

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ライタープロフィール

Tomy
日本精神神経学会専門医、産業医。精神科病院勤務を経て、現在はクリニックに常勤医として勤務

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