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  • 2015.05.31

結婚するとできなくなること〜旦那の実家とのつきあい編〜

嫁、姑の問題は結婚した家族の永遠のテーマですが、姑に家族の一員として歓迎された場合でも、やはり生活環境の違いから旦那の実家ではストレスが溜まってしまうもの…。そんな旦那の実家での「居心地の悪さ」を解消するにはどうすればいいのでしょうか。

旦那の実家に慣れることができない

中村綾花 AMパリ支局がお送りする 結婚と幸せの方程式 フランス 純愛
Fe Ilya

 結婚するといきなりもう一組の家族が増えます。義理の姉や妹、兄、弟、そして義理の両親です。それまで人生を共にしていない家族が増えるのは、とても妙な感覚です。

 特に、旦那さんの実家に行くと身をもって感じます。彼の家族の中にだけ存在する習慣、ルール、雰囲気があって、外部から来た私には何もかもが初めて。馴染むのには時間がかかります。というかその中にうまくはまりきることは一生ないのでは?と感じることもあります。

 ところが旦那さんの方はというと実家に到着した途端、すーっと実家モードにスイッチが切り替わり、居心地よさそうに過ごし始めます。こうなるともう彼はいつもの「私の旦那さん」ではなく「実家に帰った息子」に変身してしまっている状態です。私は彼が連れて来た「嫁」というキャラクターに置き換えられてしまうのです。

 私は自分の居場所がないアウェーな場で、食べ慣れない義理母の料理を食べて胃がもたれたり、普段なら絶対に観ないテレビ番組を一緒に観たり、寝心地の悪いベッドで寝たりして全く落ち着けません。

 連休で実家に滞在した3日目の昼食時。生肉が食べられない私の目の前に切り取られたレア焼きの肉が現れました。私が「食べられない」と旦那さんに訴えると「そんなことないだろう!」と、いつもなら絶対に言わないような言い草。
3日間実家にいることで、この実家のルールに従うのが当然、という頭に切り替わってしまっていたのです。

 この現象をポジティブに考えると、私のことを家族の一員として認め、同等に扱ってくれていたという見方もできるかもしれません。でも私はこの時、「無視されている」と感じて悲しみと怒りで爆発してしまいました。

 おかげでといっては何ですが、我慢の限界ラインがこれではっきりしました。それ以来、私は旦那さんと彼側の家族に「実家滞在は3日が限度」と宣言し、長期滞在はしていません。それ以上いると私は自分が壊れてしまう、そして皆に迷惑をかけてしまうとはっきり分かったからです。

彼の実家での居心地を良くするには…

 はっきり言わないと伝わらないフランス、ということもありますが、はっきり言っても受け止めてくれる家族であるだけまだ運がよかったのかもしれません。

 それまで、彼の実家での居心地がよくなるように、ちょっと掃除をしたり、物の位置を変えてみようとしたものの、その変化を実家の家族は嫌がりました。私はそこにあるルールや状態を変えることができなかったのです。

 それは「私が3日間以上滞在できない」限度があるのと同じで、義理の家族側にも限度があるということです。

 こうした私の中の限度と、義理家族の限度を知ってしまえば少し居心地の悪さが和らぐこともわかりました。その限度を超えさえしなければ、お互いにハッピーだからです。

Text/中村綾花

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ライタープロフィール

中村綾花
ラブジャーナリスト/ライター。

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