こんにちは。
気絶ちゃんというふざけた名前でTwitterをやっているふざけた人間です。
主に揚げものと物語を糧にして日々を生きています。
色や恋の経験値がほぼ“無”の私にAMさんからお声がかかるとは思ってもみませんでしたが、大好きな映画の話をいっぱいしていいよと言ってもらい、ほくほくとこれを書いています。
「bitch」と「ビッチ」は実は別物
「ビッチ」という言葉は、日本ではすっかり「性的に奔放な女性」という意味になっていますが、英語でいう「bitch」はごくシンプルに「嫌な女」を意味します。
外来語の意味が変わって浸透していくのは、よくあることですね。
どんな女が「嫌な女」かは呼ぶ人の主観次第ですから、そこには「高慢な女」「生意気な女」「自分勝手な女」はたまた「好きな男が惚れてる女」「俺の誘いを断る女」etc,etc…
パターンはたくさんあります。
もしかしたら日本的な考えでは、「貞淑でない女」が何よりけしからん、といことで「ビッチ」の意味として定着したのでしょうか。
もちろん推測の域を出ませんが、マジだとしたら…ちゃんちゃらおかしいですね。
そんなわけでこの記事では、私がこれまで映画やドラマで出会ったフェイバリット・ビッチのみなさんを友達か? ってくらいの親しみを込めてご紹介しつつ、彼女たちに学ぶビッチの極意(あるならば!)を考えてみたいと思います。
殺されても死なないビッチ
ビッチが一番よく出る映画ジャンルがあるとすれば、間違いなく洋画ホラーだと思われます。
ホラー映画には様式美と化した数多の【お約束】があり、序盤の部分で殺人鬼やモンスターに殺されてしまうのは、高確率で人目もはばからず性春を謳歌するカップルなのです。
欧米では日本とはまた別にキリスト教的な価値観で処女性が尊ばれていたりもするので、その影響なのかもしれません。
ところが予算が低めな分アイデアが特に豊富なのもホラー映画で、最近ではいろいろなお約束を敢えて外した映画も出てきました。
『ハッピー・デス・デイ』はその中でもスマッシュヒットになった一本。日本では、今年続編と共に連続公開されました。
ヒロインのツリーは謎の殺人鬼に殺される度にその日の朝に舞い戻ってしまうという、まさに、時をかけるビッチ。
ホラー映画の中に「ループもの」と言われる一種のSF的な要素や徐々に真相へ近づくミステリー要素、更にはヒロインが苦境を通して自分を見つめ直していく成長ドラマの要素もあって一粒で何度もおいしい作品になってます。
ツリーは自分勝手で男性関係も派手なんですが、生命力とガッツに溢れ、つい応援したくなっちゃうキャラクターなんです。バージンもビッチもがんばりに応じて生き残れる平等な時代がやってきた…のかも?