グイグイ来る男があなたを愛しているわけではない

ベッド・イン×荒木師匠対談画像と荒木師匠 荒木師匠とベッド・インのお2人
かおり

バブル時代って、若い男性もギラギラしてる印象がありますよね。

荒木

そう、若い男性が肉食だから。

一同:うらやましい~。

荒木

でもね、これは全女子に言いたいんだけれど、「グイグイ来てくれる男があなたのことを愛しているんじゃないです」ってこと。

かおり

なんて骨体(こったい)! 認めたくないけど、ソレめちゃくちゃわかります…トホホ…。

まい

はぁあああああん! そのお言葉…きクぜ!!!

一同:(笑)

荒木

グイグイ来られると、こんなに言ってくれるんだからすごい私のこと愛してくれてるんだって思っちゃう。違うから。それ色んな人にやってますから。

まい

その人の性質だってことですよね。

荒木

そう、女性に対してアグレッシブな人ってこと。20年飲み屋を経営してる中で、女性からもあらゆる話を聞くんだけど、「あんまり意思表示をしてこない男と週2でデートをしてるんですけど、気に入られているか分からない」というのをよく聞くの。でも、それはどう考えても向こうも気に入っているでしょって話。
「だけど、反応が薄いから分からないし、自信もないし、イラッときちゃいます」とか言うんだけれど、そこでグイグイ来る男でちょっと危険な香りのする男がいい…ってなると結婚できないコースになっちゃうんで。この流れ、ヤバいっしょ?

まい

なんで自分が不倫してしまうのか分析してみたことがあって。たぶん、自分に自信がないのもあると思うんですが、「あ~、私のためにこんなに無理してくれている」みたいな感覚になっちゃってたんですよね。だから、尽くしちゃうのかな…なんて。

かおり

ちょっちタンマ! それ、ほとんどビョーキ…!(笑)私は逆に不倫相手にはどんどん無理して欲しいですね(笑)だって、相手にパートナーがいる時点ですでにイーブンな関係じゃないじゃないですか? だから私は、不倫は完全に“遊び”って割り切らないとできないタイプですね…。自分が本気になっちゃった、気持ちが入っちゃったな、って気付いた時点で、ゲームに負けた、コッチからバイビーしよう、みたいな。

荒木

心理学の話になるんですけれど、今いるところをゼロ地点とするじゃないですか。でも、不倫だと1回マイナスに下げてて、そこからゼロに戻すとなると、1回下がって上がってるから2のエネルギー使っているのね。だったら、下げないで1、2ってエネルギー使った方がいいじゃん。

まい

ま、まさにその通りですね…!

荒木

アイドルとして飛躍するでもいいし、結婚するでもいいけれど、1、2でいいはずなのに、なんで下がるのかなって。これを穴掘りって言うんですど、結局ゼロ地点に戻ってきただけだから何にも進化していないの。でも、お手軽にやった感を味わえるんですよ。達成感とか満足感とか人生頑張ってるとか、aliveみたいなのを体感できるので。で、私あんだけのことを乗り越えたんだって思っちゃうんだけれど、そんなことやるヒマがあったら、もっと成長できたよね、ってことなのよ。

まい

本当にそうなんですよ。勝手に強くなった気になるんです、不倫を繰り返すたびに。あー、こういうことあるある、てか、過去にもあったし大丈~ブイ! みたいな感じで自分がオトナになったと勘違いしてた節があったんだと思います。結局は同じところをグルグル回ってるだけだったんだなぁ~と。

荒木

人生は自分で選択できるっていうことですね。別にすごいデブとかブスとかじゃない女性が、全然いい恋愛も結婚も出来ないんですって言っている間に、片やそれほど美人じゃない女性がうまくいってたりするんですよ。見た目でも年齢でもないと思う。あたしの女子会の友だちで35、6だけれど、もう3回結婚している子がいるんですよ。しかも3回目も2年前とかで。

かおり

驚きももの木20性器…!しかも、3回目は21世紀に突入してから…最近のコトじゃないですか~!

荒木

そうそう、もう3回かよみたいな。だから、婚活の生徒さんには「あなたたち周回遅れだから」つったんだけれど。

――自分で選べばいいんですね。

荒木

生き方の姿勢だよね。美意識が高かったりして、そんなにすごい美人とかじゃないけれど、オシャレだし、身体も鍛えていたりもするし。結婚するかしないかは個人の考え方があるから、どっちでもいいと思うんだけれど。うまくいかないって子は、ちょっと1回自分の生き方、自分で決めてみて。