「やりてーな」ではなく「付き合いてーな」

前置きが長くなりましたが、この連載では、男性も思わず恋に落ちる意外な「出会いのきっかけ」について、みなさんからの体験談を紹介しながら考察していきたいと思います。

まずはこんな例をご覧ください。

・あるアーティストのファンサイトで、「同行者が行けなくなったから」とライブチケットを1枚譲ってもらいました。
隣り同士の席でライブ鑑賞している間に、お互いの推しメンバーが同じであることがわかって意気投合。
情報交換をするうちに仲良くなって付き合いだしました。(26歳・広告営業)

これこれ! これですよ!「共通の趣味」「ネットで知り合う」「偶然の一致」「会ってみたらいい感じ」「そのまま意気投合」というのは、理想的な出会いのきっかけ要素のフルコンボ。
男性を「B)やりてーな」ではなく「A)付き合いてーな」に誘導するための、恋の黄金法則といっても過言ではありません。
特に音楽や漫画、映画など個人のこだわりが色濃く反映されたサブカル色の強い趣味を持つ男性にとって、「趣味の価値観が一致する」ことはパートナーの条件として大事な要素となります。

・会社の同期の音楽好きが集まって、一緒にフェスに参戦する同好会を結成。
それまで違う部署で話す機会もなかった男性と、サマソニやフジロックなどに同行するうちに距離が縮まり、交際に発展しました。(25歳・通信)

・mixiの全盛期、好きな作家のファンコミュニティで「一番好きな作品がかぶったらマイミク申請」というスレッドで知り合った人と、作品の好みやツボがことごとく同じであることが判明。
何か運命を感じて会うようになり、付き合うようになりました。(34歳・食品メーカー)

・合コンの自己紹介で、「好きな漫画は『グラップラー刃牙』でーす!」と言ったところ、周りはシ~ン。
ただ一人、「私も『刃牙』好きなんです…」とこっそり名乗り出てくれた女の子とすっかり盛り上がり、2人だけのムードに…。
帰りは自然と番号交換をして、次に会う約束を取り付けていました。(28歳・医療系)

このように、中でもフェス好きやアイドルファンなど、行動をともにする機会の多いコミュニティなら、なお出会いのチャンスを作りやすいと言えるでしょう。