ありのまま≠わがまま放題

羽林由鶴 インタビュー AM 画像

羽林:「ありのまま」が、わがままや勝手とは違うということはわかっていないといけませんね。
「女の子はありのままでいいよ」って言われると、何でも自分の思うようにしていいよと思いがちなんだけど、そうじゃないんですよね。
基本は「ありのまま」言いたいことは言っていいんだけど、言いたい放題言っちゃ駄目。恋愛は相手がいることだから、相手の側に立つ想像力は大切だと思うんですよね。

―友達に対しては気を遣うんですけど、対男性になると、わがままを言いたくなってしまうタイプもいますよね。
友達とか会社の人とのコミュニケーションは上手くできているのに、それが恋愛になるとできなくなってしまうというのは不安があるからなのでしょうか。

羽林:恋愛は特別なスキルが必要と思っている人もいるのですが、恋愛も人間関係の一つでしかないんですよ。
「男だから特別○○」という部分は、セックスとかそういう性的な部分しか実はない。普通の日常的な関わりでいくと、それほど「男だから」って違いはないはずなんだけど。

女の子からすると好きな男性とのコミュニケーションは、いきなりハードルが上がるというか、もう理解不能みたいに思い込む。
だから一個一個が不安になるし。私の著書にも『なぜか恋愛だけ上手くいかないあなたへ』という本があるのですが、そういう人はたくさんいるんですよ。子どもとかおじさんとか恋愛対象じゃない男性なら喋れる。だけど、「この人独身なんだよ」って聞いた瞬間、萎縮する。
そこで自分の中で特別感を感じてしまって、自分がどう見られるかとかを急に意識し始めると、自分らしさを出せなくなるし、出しちゃいけないと思っている人は多いです。

―そういう人というのは、男友達から増やしていくとか?

羽林:本当に男の人と話すのが無理って人は、急に増やそうとしても無理なんですよ。
だから、女友達の5人位の中に男が1人混ざる感じから始めてみるといいと思いますね。
それが徐々に増えてくイメージ。
そうすると「なんだ、男だからって気を遣わなくていいんだ」って思えるようになるんです。
そういう風にだんだん増やしていくと大丈夫になってきて、今度は人が多くても平気で話せるようになってくる。男の人と会話するときにわざわざ下調べしていく子が多くいるんですよ。

―調べてしまう気持ちも分かります(笑)。

羽林:彼はサッカーが好きらしいから、サッカーのこと調べてきましたとか……。調べたら戦う気まんまんって空気になってしまいますよね。
戦うつもりはなくても、彼が「これ知ってる?」って聞いてきたときに「知らない」って言ったら、馬鹿にされたり、話が終わっちゃったりすると思ってるんですよ。
でも、逆に知らないから教えてもらうっていうのが、いいコミュニケーションの取り方だったりもするんですよね。
だって、彼が何を言っても「知ってる」、だけだったら、つまんないじゃない(笑)。
会話じゃなくて、戦いみたいになって、全然いい雰囲気にならない。

―やってしまいがちです。ちゃんと会話をはずませなきゃって思ってしまって……。

羽林:楽しい会話をしなきゃいけなくて、この場が面白かった、楽しかったと言われないと次がないと思っているんですよね。
そうではなくて、次があるかどうかはすごい嫌な気持ちを抱かせなきゃいいだけ、絶対無理ってならなければ大丈夫。
電話とかもそうなんだけど、仮に好きな人から電話があったら好きな女の子はできるだけ長く話そうとして引っ張る訳です。そうすると二度とかかってこなくなります。
ちょっと話して面白いなーぐらいで切っちゃう方が、また電話したいなってなる。
会話も同じで、すっごい盛り上がって、「はぁー、疲れた」までしてしまうと、もう当分喋んなくていいなってなるじゃないですか。そうじゃなくて、嫌じゃない雰囲気で「またね」ってぐらいのほうがいいんですよね。
だから、私は電話は必ず15分以内に切りなさいって言っています。

【つづく】
次回は「アクセサリーどまりになってしまう女性とは」をお送りします。

Text/AM編集部

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羽林由鶴
1988年に日本大学芸術学部放送学科を卒業、教育研究所で出版部門編集者として勤務後、2005年から心理カウンセラーとして活動。
著書:『癒し系の女性になるヒント』、『なぜか恋愛だけうまくいかないあなたへ』、『本物の恋は“見た目”が1割―あなたのままで「大好きな彼」から愛される方法』など。
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