「愛を信じていない」男性との激しいセックス/『鬼の棲む蔵』(後編)

夜の会合は重ねるのに苦しい…彼女が彼に求めるものとは?

「恋や愛を信じない」と言う男を愛したら…

大泉りか 官能小説
sarajneff


 好きな男性に、もしも「恋や愛など信じていない」と言われたら、貴女はどう思いますか?

「そんなことないのに……わたしが教えてあげたい」とやる気をくすぐられるか、「何が過去にあったんだろう」と寄り添いたい気持ちになるか、はたまた途端に「面倒くせぇ男」と嫌いになるか、「この発言、ウケる……」とニタニタウォッチフォルダに格納するか――というわけで、前編に引き続き、ご紹介するのは、霧原一輝著『鬼の棲む蔵』(悦文庫)です。

 この作品の主人公の小野東吾は、創業100年を超える小野酒造の七代目蔵元。
『恋や愛など信じていない』反ロマン主義でありながら、肉欲に猛る東吾が選んだのは、女を力で奪っては、肉体を支配することでねじ伏せる方法でした。

 六十三歳になってもなお滾る性欲を満たすべく、女杜氏を目指して酒蔵に通ってくる麻弥を手籠めにしつつも、一方では、全国酒造組合中央会の理事の座を狙い、正妻を追い出して家へと引きいれた内縁の妻・佐知子の肉体を現同会会長の御園に献上。
自らの内に渦巻く激しい権力欲をも満足させるために奸計を図ります。