なんだかんだ言って、やっぱりハッピーエンドを読みたい!
Alaskan Dude
少女漫画の王道ストーリーといえば、『気になる男性に、なぜか素直になれず、喧嘩をしながらも互いにどんどん惹かれ合っていく』『冴えないヒロインが努力して綺麗になる』『意地悪で美人なライバルの登場』そして『波瀾万丈がありつつもラストはハッピーエンド』でしょうか。
しかし、わたしたちが生きている現実は、いくら頑張ってもハッピーエンドに落ち着くとは限らない。
一発逆転を狙って身体を張ったというのにヤリ逃げされることもあれば、セックスフレンドから永久に彼女に昇格できないこともあり、せっかく”恋人”という地位につけたとしても、相手の女癖に泣かされることも……。
少女漫画脳の弊害といえば、『恋愛至上主義』や『現実の男が見れずに結婚できない白馬の王子様願望』が挙げられますが、もうひとつ、波瀾万丈の末のハッピーエンドを疑えず、明らかに相性の悪い男性や、ロクでもない男に固執してしまうことも挙げられるのではないでしょうか。
が、しかし、バッドエンドな少女漫画など読みたくない、というのも事実です。
だって、ヒロインに感情移入して読むわけで、努力して少しだけ自信が持ててようやく輝けるようになったというのに、最後が報われないなんてつらすぎる。
そもそも現実に疲れた時に癒やしとしてキュンキュンとしたトキメキを求めて読むのだから……というわけで、前編に引き続き、ご紹介するのは、大人のための恋愛小説レーベルエタニティブックスから刊行されている石田累著『乙女のままじゃいられない!』(アルファポリス)です。
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