<実験>アンダーヘアからいい香りはさせられるのか?お香を焚いてみた/春画―ル

陰毛の役目とは?

春画 1822年 歌川豊国《逢夜雁之声(おおよがるのこえ)》

以前、Twitterでこんな内容がバズっていた。

陰毛って石けん泡立てるくらいの用途しかなくね?

コーヒーを吹き出しそうになりつつも、確かに、と納得してしまった。
下着からはみ出るし、月経のときに洗いにくいなどの理由で脱毛している方も多いでしょう。わたしは毛を残すかどうかは気分によりけりなのだが、友人から「パイパンにすると元気が湧いてくるよ!」と言われてから落ち込んだ時には元気を出すためにカミソリでパイパンにすることもある。

春画 1716-25年 西川祐信《艶色華靨(えんしょくはなえくぼ)》なぜ男性は女性の毛を処理したがるんですか?

江戸期の女性のアンダーヘア処理についてあまり資料が無いのだが、浮世絵に詳しい方々に聞くと、どうやら遊女などの春をひさぐ仕事をする女性たちはトップ画像のように毛を抜いたり、線香で毛を焼いて整えていたようだ。トップ画像に描かれている灰の入った容器は、毛を抜いたところに灰をすり込むために使うらしい。また、手っ取り早くカミソリで毛を剃らない理由は、カミソリでは毛の先端が尖ってしまい、客の肌にチクチクと刺さってしまうからだ。

そして冒頭の「陰毛は石鹸泡立てるくらいしか用途がないのか問題」なのだが、今回は春画―ルが新しい陰毛の使い道を提案してみたいと思う。

え!毛のおかげでわたしのアソコが良い香りに!?

春画 西川祐信 タイトル不明 

女性は双六盤に座って足元に何かを置いている。
浮世絵で稀に見かけるこの場面。実は、足元にお香を置いて焚いている最中なのだ。

江戸時代、お香は香水の代わりに使用されていた。そして、着物に香の匂いをつけたいだけならば衣文掛けなどに吊るして香を焚けばよいのだから、やはり上の図は股に香を焚き染めているところだろう。

春画 1788年 月岡雪鼎《婚礼秘事袋(こんれいひじぶくろ)》のぞいてる男女に草

月岡雪鼎の《婚礼秘事袋(こんれいひじぶくろ)》は、婚礼の作法などを笑いとともに面白おかしく描いている本なのだが、ここでも股に香を焚く場面が描かれている。

上の図は旦那さんとの床入りの準備をしているところだ。乳母が嫁入りをした娘の床入りがうまくいくように準備をしている。恥ずかしがる娘に乳母は「婿様(むこさま)は良い殿御(とのご ※女性が男性を呼ぶときの敬称)で嬉しいでしょう」と香を焚きながら話しかけている。大切な娘の結婚相手が素敵な方で乳母は自分ごとのように喜んでいるのだろう。とても微笑ましくなる場面だ。

これらのように香を焚いて、アンダーヘアが香りを吸収して下半身がいい香りに包まれれば私もパートナーもハッピーになれるのではないかと考え、さっそく実験してみた。