「つまらない」が伝わらない

頂いたご質問には「男性って、こっちがつまんないってサイン送ってても気づかない」とあります。「つまらない女心をお察しください」は通用しないってことですね。これまた原始時代の影響かもしれません。

現代は男女平等に子育てする時代! イクメンという言葉もあるくらいですから。しかし原始時代、子育ては女性が担当していました。まだ言葉を話せない赤ん坊は、泣き声で欲求を表現します。
その泣き方から、「この泣きっぷりはオッパイだわ」「この泣きっぷりはオムツ交換だわ」と、原始時代の女性は「察する能力」を磨いてきました。

一方で男性は、子育てを女性に任せてきたため、察する能力が磨かれなかったのでしょう。察する能力を磨くチャンスがなければ、察することが苦手になるのは仕方ないこと。その「察することが苦手な遺伝子」が原始時代から、悠久の時を経て現代男性にも受け継がれているため、「こっちがつまんないってサイン送ってても気づかない」という悲劇が繰り返されているのです。

「お察しください」が通用しないなら、ハッキリ「つまらない」と宣告するまで……と言い切りたいところですが、私たちは奥ゆかしい大和撫子! 勝ち気な欧米女性たちのように、ハッキリ物を言うことに不慣れです。では、どうしたらいいのでしょうか?

NSCへの入学を促すって方法もありますが「一部上場企業勤務の社会的地位を捨ててまで……」などの諸事情があるでしょう。だったら相手を変えるよりも、自分自身のマインドを変えたほうが手っ取り早いです。「つまらない話を無我夢中で喋っている○○君って微笑ましいなぁ」と。

つまらない話に限らず、つまらないセックスにも同じことが言えるのかもしれません。「私が『つまらないセックス』と思っていることにも気付かず、無我夢中で腰を振っている微笑ましいなぁ」と。

つまらない話や、つまらないセックスしか出来ない男性には、ほかの女性が寄りつかないという最大のメリットがあります。大半の女性は、どれだけ年収や顔面偏差値が高かろうとも、話やセックスがつまらなければ、遅かれ早かれ去っていくはず。

つまらない話でも「うんうん」と耳を傾ける女性、つまらないセックスでも「アンアン」と喘ぐことのできる女性は、彼にとっては滅多に出会えないタイプであること間違いなしです。「○○君にとって私は手放せない希有な女性」と思えば、話やセックスがつまらない事実は、むしろ好都合と捉えましょう。短所は長所ってことで!