B子のテクニック

AMに集う皆様には、別の友人B子が編み出したキラーワードのほうが言いやすいかもしれません。正式交際に至る前のタイミングでうっかりセックスしてしまった場合、彼女は毎回こうやって防御線を張ります。「カノジョにして、だと重いよね?」「セフレ以上カノジョ未満でどう?」

ビジネス心理として有名な「ドア・イン・ザ・フェイステクニック」ですよ。取引先と100万の契約を締結させたい場合、まずは300万の契約を打診し、「300万だなんて予算ムリムリ」と断られた瞬間に、「じゃあ100万で」と提示する戦法です。取引先は、300万の契約を断ってしまった後ろめたさを補おうと、100万の予算だったら何とかなるか……と意識が変わるからくり。

セックスシーンに置き換えると、取引先は相手男性です。300万の大口取引はカノジョポジション。
100万の取引はセフレ以上カノジョ未満ポジション。カノジョ認定できない後ろめたさを補おうと、相手男性はセフレ以上の接し方を意識するようになるでしょう。

筆者からの、セフレ扱いされない女性になるための究極の奥義はズバリ、性欲の弱い男性を狙うことです。一般的には「オトコは皆ケダモノ」かのように言われていますが、とんでもない! 性欲の弱い男性は確かに存在します。ひとくちに「性欲が弱い」と言っても、そのタイプは様々。

オナニー欲は強いがセックス欲は弱い男性もいれば! 育毛剤など、服用している薬の影響で性欲減退気味の男性もいれば! 過労や加齢でED気味の男性もいれば! 枕営業でBBAを抱きまくって疲労困憊しているため、プライベートなセックスはノーサンキューなホストもいます! 

彼らは、性欲が弱いからと言って、女性に興味がないわけではありません。性欲は弱いが、女性との接点は持ち続けたい、という感覚は失われていなかったりするものです。

私事で恐縮ですが、服用している薬の影響で性欲減退気味の男性と、半同棲していた経験がございます(注:育毛剤ではございません)。いま振り返ってみると、セフレ扱いされている感覚は一切ありませんでした。

そういった類の男性となら、セックス目的だけで呼び出されることのない関係性を構築することができるでしょう。その代償として、セックスで満足させてもらえることはないですが(笑)。先に挙げた、薬の影響で性欲減退気味の男性と半同棲していた半年間も、セックスの回数は片手で数えられる程度でした(笑)。そのぶん、浮気の心配はゼロというメリットがございます。ぜひ前向きにご検討くださいませ。

Text/菊池美佳子
記事初出:2018.01.22

次回は<秒速で捨てられると思ってたのに!「ノーフェラ女子」がめちゃくちゃ愛される理由>です。
みなさん、フェラチオは好きですか?大好き!という女性は少なくても、「好きな人のためなら…」とテクニックを磨いているAM読者も多いのでは。でも実は、「ノーフェラ女子」のほうが男性に愛されるのかも……!?