素肌のようなコンドーム「SKYN」とは?
さて、今回の主役であるSKYN。
天然ゴムでもウレタンでもない、IR(イソプレタンラバー)という素材を使用したプレミアムコンドームらしい。
ここ数年、コンドーム業界では“薄さ”がひとつの指標となっていて、「薄いから気持ちいい! 装着感がないことが正義!」という風潮が強い。
しかし、このSKYNの特徴は、その柔らかさ。ウレタンよりはるかに柔らかく、手のひらに近いぐらいのプニプニ感。
かくいうわたしもコンドームを選ぶときには薄さに重点を置いていたので、「柔らかいとはいえ、すごく薄いわけじゃないのか……」とすこしばかりの不安が。
難航する「セックスの相手探し」
この企画をもらったその日から、わたしの相手探しの旅が始まった。関係を持ったことがある男性を洗い出し(お互い初めてだと正確な数値が出ないと考えた)、打診するも、
「セックスしよう。脳波測定しながら」
「無理」
このやり取りを20回以上くり広げた。
男性は意外とナイーブなので仕方ないと思いつつも、《脳波データ提出締め切り》と記されたスケジュール帳を眺めながら、溜め息をつき、あせる日々。このまま企画倒れになったら……。
「仕方ないなー、やってあげるよ」
電話越しの、興奮を帯びた返答にガッツポーズをしたのは、もう真冬に衣替えが終わった夜の路上。この電話主こそが脳波測定セックスのお相手だ。
本人曰く、個人情報は出してほしくないとのことだったので、読者のみなさんのために簡易的なプロフィールを用意しました。それがこちら。
・32歳
・身長170cm台前半の細マッチョ
・IT企業経営
今までの人生の中で一番相性がいい相手、とも付け加えよう。
わたしと同じぐらい性欲と好奇心が強く、さらに理系。企画の打診を無視するなんてありえないと思っていたし、その通り、彼はノリノリだった。