初めて見たハウツーDVD

 それが、森下くるみと小室友里の「秘技伝授 男をイカせるテクニック入門」。

 ソフトオンデマンドには、AVテクニックをレクチャーする「秘技伝授」シリーズがあり、加藤鷹さんによる「潮吹き」や「アナル開発」、緊縛師による「緊縛」講座など、ラインナップがそろっていました。これは、大変興味深く、今でもその内容を覚えています。
その中での唯一の女性向け商品は、当時AVクイーンだった小室友里さんが、次期クイーンの座につくであろう森下くるみちゃんにその「秘儀」を伝授するという引退記念のDVD。
TOHJIRO監督のしゃがれ声や練習台の男優が「小室さんのキスで泣く」という場面もあり、見応えのある内容でした。
小室さんは、キス、手コキ、フェラチオ、騎乗位における腰のグラインドテクニックまで模型や男優さんを使い、懇切丁寧にレクチャーされています。
そして、最後には、「男をイカせるにはテクニックよりも相手を思いやる気持ちが大切」と締めくくります。

 散々、秘技を伝授してからの“思いやり発言”。
意外に思えますが、AV業界の方のマニュアル本には、決まり文句のように、このことが書かれているんです。
万人に通用するテクニックなどなく、その場の空気を感じて、波に乗るように技を重ねていく。
奥深い和のエロス道へ足を踏み入れたきっかけとなる感慨深いハウツーDVDでした。

 つづく。

Text/OLIVIA

次回は<「気にしすぎない」の精神論で女性器コンプレックスは解消するの?>です。
誰しもが抱える「コンプレックス」。今回は、そのコンプレックスの中でもめったに話題に挙がらない「女性器」のコンプレックスについて。OLIVIAさんの見解を基に考えてみませんか?いま、悩んでいるのであるのならば、きっと新しい視点で考える事ができるかもしれません。