女の方が強い!?現代の草食化を反映した新・ロマンポルノ/日活ロマンポルノ

“新ロマンポルノ”は監督陣がスゴイ

日活ロマンポルノ ポルノ映画 復活 ロマンポルノ・リブート・プロジェクト プロデューサー

豪華プロジェクト「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」について日活のみなさんにお話しをおうかがいする今シリーズ。
前回の記事≪10分に1回濡れ場があること」がルール?日活ロマンポルノが復活≫も合わせてどうぞ!

――1988年に一旦終焉を迎えた日活ロマンポルノですが、今年「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」という名で復活します。それはどういったいきさつで?

高木:2012年に日活100周年を記念して『生きつづけるロマンポルノ』という特別上映イベントをしたんですよ。17年間に製作されたロマンポルノの中から厳選した34作品を一挙上映するというものだったんですが、立ち見が出るくらいの盛況で、ロマンポルノには縁がないような若い女の子もたくさん来てくれた。

そこで、これはコンテンツとしてまだ生きてるんじゃないかという話になったんです。ロマンポルノが誕生して今年で45年。メモリアルイヤーとしてここを始まりにして50周年までカウントダウンしていければいいなと。

――今回“新ロマンポルノ”として製作された5作品、全部観せていただいたんですけど、想像以上に面白かったです。なんといっても監督のメンツがすごい。『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督、『黄泉がえり』の塩田明彦監督、『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌監督、『リング』の中田秀夫監督、『愛のむきだし』の園子温監督と、今の日本映画のコアになるような顔ぶれです。この5人は、どういう基準で選んだんですか?

西尾:これを第一弾として、二弾三弾も作り続けていきたいので、若い監督が「自分も撮りたい」と思ってくれるような、今第一線で活躍している方々にお願いしました。あと、みなさん得意ジャンルがある監督なので、テーマがかぶらないようにっていうのは意識しましたね。

――すごく忙しい方たちだと思いますが、すんなり決まったんですか?

西尾:撮影期間が一週間と短いこともあって、なんとか引き受けてもらえました。それに、どの監督もロマンポルノに思い入れがあったり、好きな監督がいたりする方たちなんです。中田監督は若い頃、日活でロマンポルノの助監督をしていたこともあるんですよ。

――ちなみに、第二弾や第三弾があったらどんな監督を起用したいですか。

西尾:女性監督にはお願いしてみたいですね。あと、釜山の映画祭に作品を持っていったときにキム・ギドク監督にお会いしたんですけど、ロマンポルノを知っていてくれて「撮ってみたい」なんてこともおっしゃってくださったので、機会があればオファーしてみたいです。

――国を越えちゃったらスゴイですよね。逆に無名の監督を起用するなんてこともあるんでしょうか。

高木:今回の企画は「オリジナルであること」というルールがあるので、脚本は一般公募にしても面白いと思ってます。