性は二人で楽しむもの
さて、本文には入れられなかったのですが、もう一つ興味深かったのは高橋さんのアダルトグッズ観。
アダルトグッズメーカーの社長なのだからきっと全力でオナニーを推奨しているのだろうと思ったのですが、意外にもそうではありませんでした。
「実は私、アダルトグッズってパートナーがいてこそのものであってほしいと思ってるんです。セックスよりオナニーのほうが気持ちよくても、女同士の関係のほうが心地よくても、それは人それぞれだからいいでしょう。でも、最初からそこを避けて通ってほしくないんです。ベースにはやっぱりパートナーとの関係があってほしい。世の中って男性と女性しかいないわけですから、自己完結だけじゃもったいないじゃないですか。」
日本人がセックスしなくなったと言われている昨今。
パソコン一台あればどんな性のファンタジーも簡単に満たすことができるし、わざわざ恥ずかしい思いをしなくてもネットショップでAVやアダルトグッズを買うことができます。
でも、本当にそれだけでいいかと問われて「セックスなんていらない」と断言できる人は、そういないはず。
「夫はいるんですけど、セックスレスで……」と言う私に「年に一度でも二度でもいいから、あなたのオスは彼で、彼のメスはあなただってことを確認しなきゃダメだよ」とアドバイスをくれた高橋さん。
そういえば、秋葉原にあるラブメルシーの店舗は、一つのビルに男性向けフロアと女性向けフロア、そしてカップル向けのフロアが混在しています。
男性や、女性や、カップルや、外人観光客。いろんな人たちで溢れる店内に、「性は二人で楽しむものであってほしい」という高橋さんの思いが現れているような気がしました。
※ラブメルシーのHPはコチラ!
Text/遠藤遊佐
次回は <10分に1回濡れ場があること」がルール?日活ロマンポルノが復活/日活ロマンポルノ>です。
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