「セコい」のではなく…
6月最終週ですね。そしてこの連載も、今週で最終回になります。2015年9月から1年10ヶ月ご愛読頂きまして、本当にありがとうございました。最終回に相応しい、グランドフィナーレっぽい内容にしたいのはやまやまですが、これまで通り普通に書きたいと思います。どうかよろしくお付き合いくださいませ。
筆者が暮らす池袋という街は、女の子とイチャイチャできる店がごまんと存在します。とある路地裏では、制服姿の女の子たちが、客待ちがてら、佇んでおりまして。おそらく自治体の条例で「客引き」ができないため、制服姿で佇み、男性通行人が興味を持ってくれるのをひたすら待っているのでしょう。そんな彼女たちに声をかけるオッサンって意外と多いので、需要と供給が成り立っているのかと思いきや!
声をかけてから、路上での立ち話が皆、一様に長い! その長ったらしい立ち話を見かけるたびに、筆者はオッサン共に対して怒りを感じてしまうのです。「さっさと店に入ってやれよ!」と。女の子たちの目的は、店に来て頂くことです。路上で立ち話をしたところで1円の稼ぎにもなりませんから。
一方でオッサン側は、1円たりとも使わずに、路上でカワイイ女の子とおしゃべりすることに価値を見出しているのでしょう。家に帰ってからオナニーのオカズにしているのかもしれませんね。そのセコさに腹が立っているのです。
セコいといえば、本番ナシの風俗店で、あわよくば本番行為をしたがる男性客もちらほら存在します。我々女性側の感覚だと、「はなっから本番ありきのソープランドへ行けばええじゃないか!」と思いますが、男性は全く違う思考回路のようでして。「本番NGにも関わらず、俺の交渉テクニックで本番できた!」という部分に価値を見出しているのでしょう。ゲームの攻略に似ているのかもしれませんね。簡単に攻略できるゲームじゃつまらない、攻略が難しいゲームだからこそ燃えるのでしょう。
そういえば太古の昔、男性は狩猟の役割を担っていました。イノシシやクマなど、攻略の難しいどう猛な動物ばかりだったでしょうから、原始人男性の遺伝子が、現代男性にも受け継がれているのかもしれませんね。そんなふうに考えると、客待ちの女の子と路上で長話したり、本番ナシの風俗店で本番交渉する男性って、当人たちにとっては「セコい行動」ではなく「攻略」なのでしょう。
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