女性が上で男性が下の格差婚・格差恋愛
映画『昼顔』を観ました。ネタバレになるため、ここでは映画版の『昼顔』には触れず、3年前のドラマ版に触れることにしますね。
当時、あれだけの社会現象になった作品ですから、おそらくほとんどの人がご存知とは思いますが、イチオウ解説。パート勤めのごく平凡な主婦と、高校の生物教師のW不倫がメインテーマです。この記事で着目したいのは、高校教師の妻が、大学院の研究室で准教授をしているという部分です。
高校教師と、大学院の准教授の男女。職業に、どっちが上でどっちが下ということは、本来はないのでしょう。が! 夫の「研究室に残りたかったが、残ることができなかったので高校教師になった」という背景を考えると、准教授が「上」で高校教師が「下」ということになるのでしょう。いわゆる「格差婚」ってことになるのかな。
女性が上で男性が下の格差婚・格差恋愛は、フィクションの世界に限ったことではなく、私たちが生きる現実世界にもちょくちょく存在します。ちょくちょく存在どころか、急速に増えているような……。その背景には、もしかすると芸能人カップルの影響があるのかもしれません。
奥さん側がビッグネームで、ダンナさん側はそれほどでもないってカップル……実名を出せないのがもどかしいんですけど(笑)、なんとなく察してくださいね(笑)。あとは、奥さん側がうんと若くて、ダンナさん側がけっこう年上ってパターンだとか。ほかにも、奥さん側は芸能人で、ダンナさん側は一般ピープルってパターンだとか。
「ビッグネーム」「若い」「芸能人」が「上」で、「脇役系の俳優さん」「うんと年上」「一般ピープル」が「下」ってことは、本来はないのでしょう。が! そんなふうに、優等生な見方をしないのが世間サマというもの。「あれだけの大女優さんをお嫁に貰うことができたのだから」「あんなにも若いタレントさんをお嫁に貰うことができたのだから」「一般人が芸能人をお嫁に貰うことができたのだから」という目線で見られます。そして、「お嫁に貰うことができたのだから」に続くのは、「ありがたいと思って、一生涯浮気はせず、嫁さん一筋に徹すべき!」というわけです。
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