遅くも早くもなくセックスをするには

 先手必勝とは、いちいち説明するまでもなく、「先に攻めれば、必ず勝てる!」という意味です。「攻め」といっても、エネマグラやアネロス片手に、男子の尻を狙うという意味ではないですよ。ここで言う「攻め」とは、「アクションを起こす」ことを指します。

 たいていの婦女子は、男子からセックスを求められてからはじめて、「正式交際前のセックスはイヤ」と、意志表示をするものです。これじゃ遅いんですよね。
だって雰囲気は、すっかりエロティックになっちゃっているのですから。ムードに押され、気付いたら股を開きアッハンウッフンしていることになります。

 そうではなく、自ら話題を出しましょう。「セックスの実施は、正式交際確定後で!」と。問題提起ってやつですよ。普通に考えたら、「オンナからセックスの話題を出すっていかがなものか?」と、首を傾げたくなるでしょう。そのお気持ちはよくわかりますが、婦女子が先にセックスの話を出すことで、「私は受け身なオンナではない!」という、強い自己主張を伝えることができるのです。

 男子にとっては、セックスを求めたその回答として、「正式交際前はイヤ」だと、「出た~、オンナあるある!」と捉えます。
けれど、逆に事前宣告しておくことで、「いまどき珍しい……っていうか逆に面白い!」と、セックスすることだけでなく、あなたという人間の思考自体に興味を持つでしょう。結果、正式交際前のセックスを遅らせることが可能なのです。

 何ヶ月もセックスを求めようとしないムズキュン男子は、もっとチョロいです。婦女子からセックスの話題を出したことで、「据え膳食わぬは男の恥!」と、数ヶ月先と考えていたタイミングを早める方向に軌道修正するでしょう。

「ラーメン二郎食べに行こうぜ」と誘われてから、「ダイエット中なの」と断るよりも、先に「有機野菜のビュッフェに行きたい」と言っちゃったほうが、あなたの思惑通りになりやすいです。なかなか店が決まらないデートは、男子任せにするよりも、「ダイエット中でもお腹いっぱい美味しく食べられるお店が良いなぁ」と希望を伝えることで、「牛たん・ねぎしは、麦めしだからヘルシーだよ」と言わせることができます。デートの店決めも、セックスのタイミング決めも一緒ですよ。

 結論! セックスタイミングの話は、先手必勝で。

Text/菊池美佳子

次回は <なぜ男はキャバ嬢と店外で会いたがるのか?生き物としての違い>です。
菊池美佳子さんによれば、「ホストと外で会いたがる女」よりも「キャバ嬢と外で会いたがる男」のほうが圧倒的に多い……!?それって一体なぜなんでしょう?菊池さんが出した答えは、女は「正しくあること」を重んじる生き物だから、というもの。果たして、その心は……?