セックスは確認作業?
カラダを売るといえば、少し前に、某・二世タレントさんのAV転向が話題になりましたよね。芸能界からは、「なんで?」とか「ショック!」など、AV転向に否定的な声が挙がっています。各メディアの見出しも、「転落」「奈落の底へ」など、散々な書かれっぷりですよね。「職業に貴賤はない」という言葉はありますが、なんだかんだでエロに対する目線は厳しいようです。
筆者としては、稼がせてくれる受け入れ口があるのは、ありがたいことだと思っております。「エロ業界に不況は関係ない」と言われていたのはひと昔前の話で、ここ数年はエロ業界も大変です。筆者は職業柄、エロ業界の人々に話を聞く機会が多いのですが、「10年前は、普通の女の子でもAVに出演できる時代だった」「しかし最近は、相当なカワイコチャンでも、かなりハードなプレイができなければ、門前払いを喰らう」とのこと。つまり、普通の女の子が、「お金が欲しいからAV出ちゃおう!」と思っても、ウナギをケツ穴に突っ込むくらいのプレイができなければ、採用してもらえないのです。
筆者自身、11年前に企画物のAVに何本か出演させて頂いたことがあるのですが、いま思えば本当にありがたい経験だったと思っております。「出演した」ではなく、「出演させて頂いた」と、ヘンな敬語になっちゃうくらい(笑)、本当にありがたかったですね。AV事務所の門を叩くまでの筆者は、「カネが欲しけりゃオンナはカラダを売ればいいというけれど、売れるほどの容姿でない場合はどうしたらええんじゃ!」と思っておりました。運良く所属させて頂いた際は(またヘンな敬語。笑)、「オンナを売りにする仕事ができるってことは、自分の容姿はそこまで絶望的ではないのだ!」と、自信を持つこともできました。
ヤリマン女性たちも、何かしら自身の容貌にコンプレックスがあり、セックスすることで、「オンナとして需要がある=自分はそこまで絶望的ではないのだ!」という確認作業を重ねたいのかもしれませんね。そう思うと、ヤリマンって、なんだか愛おしい生き物だなぁと感じる昨今です。
Text/菊池美佳子
次回は <あえてセックス「しない」のだとしても…。女性が高齢童貞にひいてしまう理由>です。
もはや社会問題といっても過言ではない(?)童貞の高齢化を、菊池美佳子さんが斬ります!「高齢童貞」「中年童貞」に女性たちが引いてしまうのは何故なのでしょう?「俺 セックスできないんじゃなくて、しないんです」という言い分をもつ男性も多いと思いますが、果たして……?
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